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2014/06/10

police:取調べの可視化

乏しい物証、動機解明急ぐ=取り調べ、全面録画も―逮捕から1週間・栃木女児殺害

栃木で女の子を殺したと自供した被疑者の件だが、物証が乏しいということで供述証拠が重要になる。その信用性や任意性にケチが付いてはたまらんということで。

◇全過程を録音録画  捜査本部は取り調べの全過程を録音録画している。直接裏付ける物証が乏しく、供述が最大のカギを握るためだ。8年半前の記憶に基づく供述は曖昧な部分もあり、別の捜査幹部は「裁判で任意性の争いを避けられ、否認に転じても有力な証拠になる」と説明する。

少し前に、刑事裁判官が「今後は録音録画のない環境下で作成された自白調書を信じることはできなくなる」という趣旨の発言をして、少なくとも検察は録音録画に前向きになったという話が伝わっている。

被疑者との信頼関係がどうのと言ったお題目を並べているが、要するに録音などしてなくとも自白調書さえ作成して指印を押させてしまえば、大体は証拠になって有罪が取れると高をくくっているからこそ、録音録画による取調べ過程の可視化をしないでいるのだ。

裁判所が変われば、捜査機関は変わらざるをえない。

証拠の開示についても、不開示証拠には無罪の証拠が隠されている可能性が高いという前提で訴訟指揮をしてみてはどうか。

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