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2014/06/18

parlement:国会議員の質問力

現代ビジネスというサイトに、2014年予算委員会の「国会議員質問力評価」最終結果報告まとまるという記事があり、これが興味深い。
Shiozaki
2014年通常国会の予算委員会で質問に立った議員を、同僚、政策専門家、官僚、一般などの評価者が傍聴・閲覧などして採点し、総計するという手法によるものである。衆議院は8日、参議院は4日の特定の期間を対象としている。

詳しい紹介は上記の記事、または万年野党のページを直接ご参照されたい。ここでは、目についたところをつまみ食い的に紹介する。

最も評価が高かったのは自民党政調会長代理でもある元官房長官の塩崎恭久・衆議院議員とのことである。
これに対して最も評価が低かったのは維新の会の中野正志・参議院議員である。

上位10人まででは、自民党議員は塩崎氏以外におらず、みんなの党が水野氏を筆頭に3人、結いの党が柿沢氏を筆頭に2人、共産党が小池晃氏を筆頭に2人、民主党と維新の会が各一人となっている。

他方下位10人では、維新の会が上記の中野氏の他にあの石原慎太郎氏、中山成淋氏と3人おり、自民党も3人、民主党も2人と、この3党でほとんどを占めている。残る二人は、新党改革の荒井氏と社民党の福島みずほ氏である。

なかなか興味深い分布となっている。

国会議員の能力は、本来であれば立法府のメンバーとして、立法に関する問題発見、調査、立案能力であるはずで、その一端は質問力という評価の中にも入っているとは思うが、議員立法に関する仕事の評価とか、あるいは与党内であれば部会での能力とか、そういったものを評価する調査が加わると、なお良いように思われる。

ただ、いかんせん、与党と野党とでは結果に結びつくかどうかで大きな差があり、与野党を問わない評価が可能かというとなかなか難しいであろうと思われる。そういう意味で、質問という場面だけで評価する上記手法は方法論としても優れている。

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