シャーロック・ホームズのcopyright
「ホームズはパブリックドメイン」という判決が下され自由な利用が認められる
アメリカの話だが、以下の様な記事が出ている。
日本におけるドイル氏の著作権は1991年に消滅してパブリックドメインに移行しているため、現在では誰でも自由に作品を使用することができますが、アメリカでは少々事情が異なります。ドイル氏の後年に出版された短編集「シャーロック・ホームズの事件簿」に含まれる作品のうち、1923年以降に出版された10作品については最長で2022年まで著作権が残っており、その著作権を管理するコナン・ドイル財団に関連する作品の出版許可を得ることと著作料を支払う必要があります。さらに財団は「まだ著作権が残る作者(ドイル氏)による作品である」ことを理由に、1923年よりも前の作品にも著作権があると主張し、自由な再利用を認めてこなかったという経緯があります。
シャーロック・ホームズの物語に依拠した小説「In the Company of Sherlock Holmes: Stories Inspired by the Holmes Canon」を書いた著者が、著作権管理団体であるドイル財団から著作権侵害だと圧力をかけられたので、逆に訴えたというものだ。
この訴えに対し、財団は「ホームズ氏とワトソン氏の人物描写は最後の10作品にまでわたって進化を続けているために、最初の50作品は完全な人物像を描いているとはいえない」として、ホームズ作品すべてを著作権の対象とすることの正当性を主張。しかし裁判所は「『ホームズ氏とワトソン氏の人格が最後まで進化する』という主張で、すでに消滅している著作権を復活させることにつながるという論理は理解しがたい」としてクリンガー氏の訴えを認める判断を下しました。
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