court:浪速の少年法廷
模擬裁判ではあるが、少年院が裁判体験での矯正教育を行っている。
このブログでも、テレビでティーン・コートを扱うという「TV:ティーン・コートが1月10日から日テレで始まる」の話題を取り上げたことがある。
そこでも紹介したが、愛知県弁護士会では今年も白熱 ティーン・コート(子ども裁判所)という催しを毎年やっているらしい。これはただし、非行少年による強制プログラムというわけではない。
これに対して浪速少年院の試みは、模擬とはいえ、少年院収容者の少年たちが行うのである。
4人が裁判員、2人が被害者遺族と検察官の席に座り、裁判官などの役は教官が担った。審理するのは、暴走族から脱退しようとした18歳の少年が、兄貴分の20歳の男らに暴行され死亡したというシナリオの傷害致死事件だ。検察官役の少年が起訴状を朗読、被害者遺族役の少年が意見陳述した。模擬評議では「若い被告がこれから10年も服役したら、将来は真っ暗だ」「被害者はまだ60年は生きられたはず。加害者はその半分の30年服役したっていい」などの意見が出た。判決は主犯の男を懲役15年とした。
さて、これも反省を強いるだけに終わらないと良いのだが。記事に出てくる少年たちの言葉が、なかなか不安を覚えさせるものである。
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