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2014/05/14

Barexam:司法試験平成25年の採点実感

平成25年司法試験の採点実感等に関する意見が法務省サイトで公開されている。

今日から司法試験を受けている皆さんには今更ということになるが、改めて読んでみると落ち着くかもしれない。

民訴に関する採点の基本方針は三点示されている。


1 民事訴訟法の基本的な原理・原則や概念を正しく理解し,基礎的な知識を習得しているか,

2 それらを前提として,問題文をよく読み,設問で問われていることを的確に把握し,正面から答えているか,

3 抽象論に終始せず,設問の事例に即して具体的に,かつ, 掘り下げた考察をしているか,

さらにまた、「論点ごとにあらかじめ丸暗記した画一的な表現をそのまま答案用紙に書き出すのではなく,設問の検討の結果をきちんと順序立てて自分の言葉で表現する姿勢が大切」だということである。

これは民事訴訟法だけの問題ではないと思うが。

さて、法科大学院教育で重要な事は以下のように書かれている。教育というところを学習と言い換えれば、そのまま学生の勉強方法の指針でもある。

民事訴訟法科目の論文式試験では,判例に関する記憶の量を試すような出題はしていない。むしろ,当該判例の位置付けを民事訴訟法全体との関係において体系的に把握し,判例の基礎となった事案の特殊性を理解しておくことが肝要である。試験会場において,出題された内容に応じて考察し,その判例の射程を論じたり(設問1),その判例の示した法理に基づいて立論したり(設問4)できる能力を養うことを目標にして,日々の教育を行う必要があろう。

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