Book:集団的消費者利益の実現と法の役割
立法の度重なるスケジュール遅延で発行も遅れに遅れていた本書がついに発行に至った。
12月に成立した消費者裁判手続特例法の内容も取り込んだ最新の学術研究書である。
私は専ら差止請求訴訟を対象とする論考だったが、消費者裁判手続特例法を対象とした論者の皆さんは、法律の内容を取り入れて原稿を仕上げるご苦労が多かったと思われる。
特に、笠井教授の「消費者裁判手続特例法に基づく請求・審理・裁判等に関する手続上の諸問題」(362頁以下)は、今週の民事法研究会で行う予定の報告「消費者裁判手続特例法の共通義務確認の訴えと訴訟物」に参考となる必読文献である。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- Book:ヒポクラテスの誓い(2023.09.22)
- Book:大学職員のリアル(2023.09.21)
- Book:蒲生邸事件(上)(下)(2023.09.20)
- Book:ゴリラ裁判の日(2023.08.27)
- Book:縁切り上等! #離婚弁護士 松岡紬の事件ファイル(2023.08.20)
「消費者問題」カテゴリの記事
- Book:柳景子著『契約における「交渉力」格差の意義』(2023.06.21)
- 適格消費者団体とはなにか、Chat-GPTに聞いてみた。(2023.02.20)
- Book:行政処分による消費者被害回復の理論(2023.02.01)
- Book:山本和彦『解説消費者裁判手続特例法[第3版]』(2023.01.31)
- Book:消費者法の作り方ー実効性のある法政策を求めて(2022.05.10)
コメント