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2014/02/01

NET詐欺、どう防ぐか

今日は羽幌である研修会にゲスト講師となる。そのお題が「ネット詐欺の防止」。

ということで、フェイスブックでお友達にネタフリしたりして、以下の様な内容となった。

ワンクリック詐欺
フィッシング詐欺
無料アプリの罠
オークション詐欺
射幸性の罠
出会い系(サクラサイト)詐欺
ビットコイン投資詐欺

ワンクリック詐欺
 これはもちろんアダルトサイトなどで有料とは意識させないままクリックさせて、契約成立を宣言して金を払えと迫るものだ。
 昔は、サンプル画像をクリックしただけで契約成立=金払えとなったから「ワン」クリック詐欺と呼ばれるが、今は、クリックする前の画面に有料であることを目立たないように記載してあったり、いわゆる確認画面と位置づけられる画面を挟んで、二回クリックさせるようにしたりして、契約成立を法的にも認められるようにしようと工夫している。
 こうなると、単なる詐欺から巧妙な不実告知に移行しそうである。
 請求画面がパソコンに張り付いて、というのは前と同様だが、これも考えてみると買ったばかりのテレビで衛星放送など見ているとNHKからの登録要求画面がテレビ画面に張り付く現象と極めてよく似ている。違法と決めつけてしまえば、NHKのやっていることも違法となろう。
 対策としてIPAが頼りになるのだが、近い将来、著作権法により請求画面を外す行為が禁止されるのではないかと危惧している。

フィッシング詐欺
 これはもちろんオンラインバンキングからの不正送金を最大の目的として行われているもので、ニュースによれば一昨年の件数が600件くらいだったのに対して昨年は3000件以上と、急増している。
 パスワード管理の問題とも絡んで、我々の利便性を大きく損なう詐欺手口だ。

無料アプリの罠
 一つはスマホの連絡先データを盗んでスパムを送る問題、もう一つ、こちらの方がより甚大な被害を生じさせるが、ウィルス付きアプリでパソコンやスマホを不正操作して、犯罪をさせたり、パスワード等を盗んだり、覗き見したりと、多様な悪さの被害を受ける。
 高校生向けの講演でも、強調しておく必要のあったところだが、大人はもっと耐性がない気がする。

オークション詐欺
 これは、少し前までは最大の問題領域だったが、ペニーオークションがほぼ撲滅に至ったらしいので、詐欺というよりも債務不履行の領域に入ってるかもしれない。

射幸性の罠
 そのペニーオークションでもこの要素が大きかったが、無料を謳って誘い込み、アイテムを購入したり偶然性に賭けたりして強くなっていくゲームに典型的に現れるのが「射幸性」とそれにつきまとうシステム提供者側の恣意性・欺瞞性である。
 悪質なものとなれば、コンプガチャで典型的に見られたように、必要なアイテムが4つだとすると、3つまでは無料でもでるが、4つめはかなりの金額を投じないと出ない、場合によっては宝くじ並みの確率でしか出ないとか、そういう仕組で高額課金に至らせるものである。

出会い系(サクラサイト)詐欺
 サクラを使った詐欺という点では上記の射幸性を煽るペニーオークションやゲームに共通しているが、魅力的な女性と出会う目的での有料メール交換サイト、女性目的だけでなく遺産をもらうとか、同情を誘うとか、様々な形態が現れ、それらに共通しているのはサクラとメール交換に料金がかかるパターン、そしてその料金決済はポイントを買うという形で行われ、それには決済代行を挟んだクレジット決済が絡む。
 こうした一連の仕組みの中で、騙されたと気がついた頃には100万円単位のクレジット借金が残り、救済といえば決済代行ないしクレジット会社に泣きつくしかないという状態に陥るのである。

ビットコイン投資詐欺
 別にビットコインには限らないが、あらゆるペーバー商法と同様に、目新しく、仕組みがよくわからないながらも「儲かっている」「高騰している」という評判だけが爆発的に先行し、かつ参入は金さえあれば容易な「商品・取引」は詐欺のネタになる。
 国家の裏付けのない仮想通貨というのは、それ自体が壮大な詐欺ではないのかという問題もあるが、イラク・ディナール事件など国内市場取引が存在しない外国通貨と同様に、ビットコインに投資目的で参入することを媒介するというのは、現時点では月の土地の売買と同様に詐欺ないし不実告知である。
 現時点では、取り締まり当局も、真偽を測りかねている、ということで、この段階が最も詐欺師の暗躍しそうな時期だ。他方でビットコインの仕組みをきちんと理解し、きちんと説明した上で、仲介しようという事業者もいるわけだから、「必ず儲かる」的な分かりやすい勧誘でない限り、詐欺とは断定しづらい。
 アメリカなどで摘発された例は、ビットコイン建ての偽金融商品を売りつけたというものであって、ビットコインはお化粧として使われただけで、ドル建てでも同じ例であった。

以上のような現象を扱い、予防と対策を語るというのが今日のタスクである。

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