NHK新会長の会見報道が好対照で面白い
朝日新聞サイトは、いかにも朝日的だが、以下のように報じている。あえて一般向け部分は全文を引用しよう。
NHK籾井新会長「従軍慰安婦、戦時下どこにもあった」 2014年1月25日17時37分
就任会見で記者の質問に答えるNHKの籾井勝人新会長=25日午後、東京都渋谷区、長島一浩撮影
NHK新会長の籾井勝人氏は25日の就任会見で、従軍慰安婦について「戦時だからいいとか悪いとか言うつもりは毛頭ないが、このへんの問題はどこにもあった」と述べた。「今のモラルでは悪いんですよ」としつつ、「戦争をしているどこの国にもあった」としてフランス、ドイツの名を挙げ、さらに「なぜオランダに今ごろまだ飾り窓があるんですか」とも述べた。また、「会長の職はさておき」と断った上で、「韓国が日本だけが強制連行したみたいなことをいっているから話がややこしい。お金よこせ、補償しろと言っている。しかしそういうことはすべて日韓条約で解決している。なぜそれを蒸し返されるんですか」と述べた。
18:38現在、これ以外にNHK会長の会見のニュースはないようだ。
これに対する本家ともいうべきNHKのニュースWEBでは以下のように報じられている。これまた全文引用しよう。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140125/t10014768371000.html
NHK 籾井新会長が記者会見
1月25日 18時29分25日、NHKの新しい会長に就任した籾井勝人会長が記者会見し、不偏不党や公平をうたった放送法の順守に努めるとともに、国際放送の充実に取り組む考えを示しました。
籾井会長は70歳。
三井物産の副社長などを経て、ITサービス会社の日本ユニシスで社長や特別顧問などを務めました。記者会見で、籾井会長は「私がまず第一に挙げているのは放送法の順守で、放送法に沿った経営をやっていくことが、われわれに課された重大な任務だ。職員一同が放送法をもう一度身近に考えるよう徹底していきたい」と述べ、不偏不党や公平をうたった放送法の順守に努める考えを示しました。
また、籾井会長は「国際放送の充実など、さまざまな課題をしっかり実行に移していきたい」と述べました。
えー、同じ会見を報じるニュースなのかぁと思わざるをえない。
朝日は、まあ内容的に糾弾したいというのがよく分かるのだが、NHKのニュースWEBが朝日の伝える内容を言及していないのは興味深い。
以下のうち、その動機はいずれであろうか?
・NHK会長の発言内容は至極当然であるから、太陽が東から上ったと発言しているのと同様に、ニュースバリューはない。
・NHK会長の発言内容は、報じるとヤバい内容だから、隠したい。
NHK会長サンとしては、至極当然の発言だと思いつつも、報道価値がないとされるのは心外だったりするのではなかろうか? その場合、記事エディターには不快感を持つだろうなと。
ともあれ、今後、NHKの会長発言をめぐる報道には目が離せないと。
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