Book:フリードリッヒ2世の生涯
正月に読む本としていた皇帝フリードリッヒ二世の生涯を、もう松が取れた今頃だが、ようやく読み終えた。
相変わらずの塩野七生本で、満喫できたが、それにしても塩野さんの書く魅力的な人物はどうしてこう悲劇なのであろうか?
フリードリッヒ2世が晩年を迎えた頃の裏切り、そして死後の子どもたちの末路には、ローマ帝国と同様に、滅亡したからこそ愛を感じるという塩野さんの傾向が現れているように思われる。彼女の描く物語は、チェーザレ・ボルジアにせよ、カエサルにせよ、みんなそういうところがある。
ともあれ、とても面白かった。
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