justice:天皇誕生日に思う、人質司法なおも継続中
今日は天皇誕生日、それも80歳=傘寿という節目を迎えた天皇陛下には、益々のご健勝を願っている。
→毎日新聞・天皇陛下の記者会見
宮内庁は天皇の最近の活動をビデオで紹介しているが、極めて残念ながら、Windows media playerで見ろという。見られないではないか。
それはともかく、日本にとっても良き天皇誕生日に、忘れてはならないのが、中世さながらの刑事司法で、その象徴ともいえるのが人質司法である。
9月の段階で227日もの長期未決勾留の不当性を訴えていた片山祐輔さん、それから3ヶ月たった今もまだ勾留中であり、家族にも面会はできない状態が続いている。
→【PC遠隔操作事件】家族との面会禁止の是非を問う(江川紹子)
家族との面会の禁止を含む接見禁止決定の取消を求める申立てが、適法か、認められるかということが問題となっているが、最高裁判所を含む裁判所の判断が注目される。
天皇の傘寿という歴史上二人目の喜ばしい日に、先進国を自認する日本の現行法の下で、しかも裁判官の判断によるという令状主義が取られていながら、有罪と決まったわけでもないのに300日以上も拘禁され続けている人がいるということ、これを思い出して我々なりに考えてみる機会とするのも良いであろう。
少なくとも天皇陛下は、シャラーップと叫び出したりはしないと思う。
参考:日本の「人権」大使ドノの醜態
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