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2013/12/31

Book:宮部みゆき『ペテロの葬列』


正月を待たずに読み終えてしまった。今年最後に読んだ本である。

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lawyer: エジソン法律事務所はダメで、ヴァスコ・ダ・ガマ法律事務所はいい

だいぶ、周回遅れな話題だが、妻に話したところ笑ってくれたので、こちらに書いておく。

ある若い弁護士さんが、法律事務所に「エジソン法律事務所」という名前をつけて日弁連に届け出た。ところが、日弁連はこの届出を受理しないと決定したそうである。

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2013/12/25

arret:国立大学法人に対する文書提出命令

国立大学法人は、いわゆる独立行政法人だが、その職員は国家公務員ではない。

ところで民訴法220条4号ニの自己専用文書は、そのさらなる除外事由としてカッコ書きを定め、以下のように規定している。

(国又は地方公共団体が所持する文書にあっては、公務員が組織的に用いるものを除く。)

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2013/12/24

プッシー・ライオット(Pussy Riot)メンバーの釈放とロシアの人権

あえてクリスマスイブを前にした時期に、プーチン批判バンドのプッシー・ライオット(Pussy Riot)メンバーが恩赦により釈放された。

当のメンバーたちは、オリンピックを前にした政治的アピールだとして、早速プーチン批判を繰り広げている。

収監された時のmatimulog紹介記事では、欧州人権裁判所の出番ではないかと書いたが、残念ながらそうはならなかった。

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2013/12/23

univ:京大で学長選挙を止める?

高山佳奈子・京大教授のブログ「京大で総長選挙廃止へ」京大総長選挙廃止に反対する署名をお願いします

このブログだけではさっぱり分からないが、リンクされている教職員組合のページには以下のように書かれていた。

京都大学職員組合が京都大学総長選考会議(学内委員 6名、学外委員 6名によって構成)の学内委員複数名から確認したところによると、先日開催された総長選考会議において総長選における学内教職員による意向投票を今後廃止し、総長選考会議のみの議決によって京都大学総長を選出すること及び総長の任期を現在の 6年からさらに再任できるようにするという議題が提出されたということである。そして、なんと来週 12月 25日(水)13:00~15:00に開かれる次回総長選考会議においてこの議題についての採決を強行しようとしていることが判明した。

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justice:天皇誕生日に思う、人質司法なおも継続中

今日は天皇誕生日、それも80歳=傘寿という節目を迎えた天皇陛下には、益々のご健勝を願っている。
毎日新聞・天皇陛下の記者会見
宮内庁は天皇の最近の活動をビデオで紹介しているが、極めて残念ながら、Windows media playerで見ろという。見られないではないか。

それはともかく、日本にとっても良き天皇誕生日に、忘れてはならないのが、中世さながらの刑事司法で、その象徴ともいえるのが人質司法である。

justice:人質司法、現在進行中

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2013/12/21

France倒産法叢書

フランスの破毀院(最高裁判所)のほど近くに店を構えるLGDJは、倒産法の博士論文を叢書として出版する事になった。

同書店のブログに告知されている。

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Book:正月に読む本〜リンク補充

読むべき本じゃなくて、私が読む予定の本のご紹介。


宮部みゆき『ペテロの葬列
塩野七生『皇帝フリードリッヒ二世の生涯 上』、『皇帝フリードリッヒ二世の生涯 下

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2013/12/20

legal aide:パリ第8大学のリーガルクリニック

Dallozの記事によれば、パリ第8大学(サン・ドニ)法学部の学生が、この11月29日から、リーガルクリニック(フランス語ではクリニック・ジュリディク)を始めた。

Aide juridique gratuite pour tous à la clinique de Saint-Denis - Actualité | Dalloz Actualité

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NET通販の消費者相談が急増

国民生活センターの報道発表によれば、ネット通販に関する消費者トラブルの相談が今年になって急増しているとのことである。
N20131219_1


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2013/12/18

yahoo!グループの終焉

下記のようなメールが来た。

誠に勝手ながら2014年5月28日(水)午後3時(予定)をもちまして、Yahoo!グループはサービスを終了いたします。

サービス終了に伴い、2014年4月16日(水)午後3時(予定)よりページ上での
閲覧を除くすべての機能を停止し、サービス終了までの期間をお客様によるご
利用データのバックアップ保存期間とさせていただきます。


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2013/12/16

IDF:デジタルフォレンジックコミュニティ続き

午後は招待講演に続いて研究会「標的型攻撃対応のネットワークフォレンジック」である。

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IDF:デジタルフォレンジック・コミュニティin Tokyo

デジタルフォレンジック研究会の年一度のイベント、デジタルフォレンジック・コミュニティが市ヶ谷で開かれている。

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2013/12/15

Book:いま「憲法改正」をどう考えるか

樋口陽一先生の自民党憲法改正草案に対する論評である。


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2013/12/14

consumer:道内二度目の消費者契約法に基づく差止め訴訟提起

2013年12月13日、ホクネットは、ヒルサイドクラブ迎賓館を運営するテイクアンドギヴ・ニーズに対し、消費者契約法に基づく差止めの訴えを提起した。

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2013/12/11

arret:性別を男性に変更した者を父とする嫡出推定を認めた事例

最決平成25年12月10日決定全文PDF

性同一性障害で性別を変更した男性が女性と結婚した後、妻が第三者精子提供を伴う人工授精により妊娠出産した場合、その子は嫡出推定規定に基づいて嫡出子となるかどうか、妻の子であることは問題ではなく、夫との親子関係が認められるかが問題である。

この事件では、夫婦間の嫡出子として出生届を出したところ、戸籍係の新宿区長が父の欄を空欄とした入籍を行ったので、両親がその訂正の審判を求めたというものであり、第一審および原審はこの申立てを却下した。

最高裁は以下のように判示し、原決定を破棄自判して訂正申立てを認めた。

特例法3条1項の規定に基づき男性への性別の取扱いの変更の審判を受けた者は,以後,法令の規定の適用について男性とみなされるため,民法の規定に基づき夫として婚姻することができるのみならず,婚姻中にその妻が子を懐胎したときは,同法772条の規定により,当該子は当該夫の子と推定されるというべきである。

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jugement:エロサイトVsエロ雑誌の著作権争い

東京地判平成25年11月28日判決全文PDF

事案は、エロブログサイトを運営する管理人の架空の物語を、ある雑誌が漫画のストーリーに無断で用いたというものであり、サイト管理人が雑誌社と編集会社とに対し、著作権侵害で損害賠償と謝罪広告を求める訴えを提起した。
これに対して雑誌社側も、サイト管理人が雑誌社の盗作行為を非難し、その盗作行為をどう思うかなどと投票システムで読者の感想を募ったことを、雑誌社に対する名誉棄損になるとして反訴請求した。

結果は、両請求とも一部認容であった。しかし雑誌社側の請求認容には疑問がある。

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2013/12/10

news:世界人権デー

今日、12月10日は世界人権デーとされている。
世界人権宣言が1948年12月10日の国連総会にて採択されたのを記念して定められたもので、日本でもこの日を最終日とする1週間を法務省が人権週間としてイベントを行っている。

さて、その世界人権宣言とはどんなものか?

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arret:死刑確定者=再審請求準備者と弁護人の秘密交通権

最高裁が刑事手続上の人権保護を正面から認めた例として注目できる。

最判平成25年12月10日PDF判決全文

死刑囚の面会に刑務職員を立ち会わせるかどうかについては、刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律121条に規定がある。

(面会の立会い等)
第百二十一条  刑事施設の長は、その指名する職員に、死刑確定者の面会に立ち会わせ、又はその面会の状況を録音させ、若しくは録画させるものとする。ただし、死刑確定者の訴訟の準備その他の正当な利益の保護のためその立会い又は録音若しくは録画をさせないことを適当とする事情がある場合において、相当と認めるときは、この限りでない。

そして本件死刑囚とその再審請求のために選任された弁護人2名とが秘密面会を申し出たにも関わらず、刑務所長はこれを認めなかった。この点が上記法律121条但書きの裁量権を逸脱しているかどうかが問題となった。

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2013/12/08

example:自分たちの不都合な出来事を隠そうとする人たち

朝日デジタル:海自、いじめ自殺告発者の懲戒検討 文書持ち出し問題視

特定秘密保護法の審議中、懸念されたことの一つが、行政庁が不祥事を隠ぺいするために秘密保護法制を濫用するのではないかということで、特に隠蔽に従わない者=内部告発者を罰するために使うのではないかということであった。

そしてそれは杞憂ではなく現実の脅威であることが、上記の記事に示されている。

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Book:ビジネスマンが大学教授、客員教授になる方法

1勝100敗! あるキャリア官僚の転職記 大学教授公募の裏側 (光文社新書)の著者である中野雅至氏の本である。

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2013/12/07

googleのECサイト信用担保システム

Googleevalutation

グーグルは、インターネット通販の信用性を評価し、優良サイト認定をして、そこでの消費者被害に10万円までの保障を行うそうだ。

nikkei:ネット通販の損害、10万円まで補償 グーグルが新サービス

この画面はUnited Arrowsショップで認定ショップマークにマウスを乗せると現れる評価報告書である。

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2013/12/06

consumer:消費者市民社会の目標

消費者市民社会という言葉は、平成20年の国民生活白書むすびに登場し、「「消費者市民社会」とは消費者・生活者が生き生きとし、自らの自己実現と社会のあり様を消費者・生活者の視点から望ましい姿に変えていける社会である。」として以下のような課題を掲げていた。

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2013/12/05

日本版class actionこと消費者訴訟特例法、ついに可決成立

消費者被害を集団訴訟によって回復しようという法律、正式には「消費者の財産的被害の集団的な回復のための民事の裁判手続の特例に関する法律」が、昨夜、特定秘密保護法案審議の駆け引きで混乱する参議院にて、ようやく可決され成立した。
ずっと難産続きだったが、最後の最後も消費者問題担当大臣の森雅子さんが特定秘密保護法案の担当大臣にもさせられてしまい、やきもきさせられたところ、終わってみれば全会一致である。

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消費者event@札幌

日本版クラスアクションが難産の末に可決成立した翌日、消費者運動のイベントが札幌で開催される。

文科省のサイトより

(北海道ブロック実行委員会及び消費者庁主催)地方消費者グループ・フォーラム

(文部科学省主催)消費者教育フェスタin札幌

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2013/12/04

NETで対立候補を誹謗中傷

参議院選挙を最初の機会とするネット選挙解禁直前の出来事だが、ブログで対立候補を誹謗中傷して名誉棄損容疑で逮捕されたニュースが報じられている。

都議選前、ネットで対立現職中傷=名誉毀損容疑で維新候補ら逮捕-警視庁

 6月に行われた東京都議会選挙の直前に、インターネットに対立候補になる都議を中傷する書き込みをしたとして、警視庁目黒署は4日、名誉毀損(きそん)容疑で、元目黒区議で都議選目黒区選挙区に日本維新の会公認で出馬していた吉岡克彦容疑者(43)=同区上目黒=ら3人を逮捕した。吉岡容疑者は容疑を否認しているという。同署は公選法違反の疑いも視野に捜査を進める。
 逮捕容疑は、5月20日~6月6日、当時民主党の現職都議だった男性(36)を「頭の悪いアフォ政治家、稚拙な詐欺師」などと中傷したブログをネット上に公開し、名誉を傷つけた疑い。(2013/12/04-14:19)

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2013/12/03

Jurist2013年12月号は消費者法制

キュートな表紙のジュリスト今月号は、消費者法制の現状と課題が特集テーマだ。
Jurist201312


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cafeナッキー&ネイリー

広島県が、若者の消費者被害防止キャンペーンとして面白そうなことをしている。

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2013/12/02

politique:石破氏の訂正とおわび

石破氏がブログで「お詫びと訂正」をアップした。元の文章を単に削除するだけでなく、どう変えたかを明示しているあたり、お作法は心得ているというところであろうか。

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mavericks受難

TwitterとFBでは散々こぼしたことだが、こちらでまとめておこう。以下愚痴が最後まで続く。

appleの新しいOS、いわゆるMavericksだが、無料で配布されたというニュースに接し、そのニュースが報じられた当日に新しいMacbook Airを購入して配達されたものだから、そもそもの出会いが悲報であった。

でもまあ、気を取り直し、とりあえず自宅で使っているMac miniにインストールすることにした。

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2013/12/01

cocolog10周年

このブログが依拠しているココログが12月で10周年を迎え、ちょっとした特集ページを設けている。

そのココログ白書というのをみると、このブログの立ち位置が相対的に見えて面白い。

Cocologage


ココログユーザーは、かつてのニフティサーブユーザーも多いだろうと思われる。年齢層が高いのもそのせいだと思う。しかし女性が半数近くになっているのは、かつてのニフティサーブと違った特徴だ。あるいはネカマ率が含まれているのであろうか?

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politique:タイの首相と日本の自民党幹事長

石破氏は、特定秘密保護法案の実現にことのほか熱心のようだが、これに抗議する人たちがよほど気に入らないようで、自身のブログでデモのような絶叫戦術はテロと本質的に同じだと断じた。

今も議員会館の外では「特定機密保護法絶対阻止!」を叫ぶ大音量が鳴り響いています。いかなる勢力なのか知る由もありませんが、左右どのような主張であっても、ただひたすら己の主張を絶叫し、多くの人々の静穏を妨げるような行為は決して世論の共感を呼ぶことはないでしょう。  主義主張を実現したければ、民主主義に従って理解者を一人でも増やし、支持の輪を広げるべきなのであって、単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらないように思われます。

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