copy機のメモリが外部から丸見え?
こちらも大学ネタだが、最高学府でも備品受け入れ現場のITリテリシーは現代社会の水準に追い付いていないということであろう。
情報が公開状態になっていたのは、リコー(東京)、富士ゼロックス(同)、シャープ(大阪)の複合機を使っている東京大医科学研究所や東北大、琉球大の3国立大。
東大医科研では、付属病院の看護師が、血友病の看護に関して答えたアンケート内容や、研修の受講者名のほか、研究員が非常勤講師として採点した東邦大の学生の試験結果など約120人分の個人情報が見られる状態になっていた。東北大の場合、約20人が所属する研究室の複合機から出ていたのは、学生らの免許証や住民票、健康診断の問診票など。中には、奨学金申請の書類もあり、学生の名前や携帯電話番号、親の就労状況なども記載されていた。
琉球大では、2013年1、2月に実施した期末試験を受けた学生95人分の答案用紙が見える状態になっており、名前や解答、点数が書かれていた。東大と琉球大は「調査中」、東北大は「答えられない」としている。
大学当局目線からすれば、コピー機の販売会社の説明不足であり、情報提供義務違反というところだろう。
しかし、情報主体たる学生たちの目線で言えば、ネットに接続していることは当然大学の備品受け入れ担当者も知っていたわけだし、複合機でネットに接続してパソコンからプリンターとして使ったりもしていたのであろう。それを知りながら、メモリ内容へのアクセス可能性に思いが至らないのは、安全管理義務違反に他ならず、民事的にもプライバシー侵害であり、過失責任は免れない。
北大でも自己の状態を急遽点検すべきだ。
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