今日は第2回高校生ICTカンファレンスin北海道
EMAなどが実施する高校生熟議改め高校生ICTカンファレンスの第二回が北海道で開かれる。
二回のカンファレンスのそれぞれの内容は、概ね以下のようになっている。
・第一回 「何が知りたい?!情報のモラルとリテラシー」
(1)挨拶 (2)講演 (3)熟議イントロダクション (4)熟議
(5)グループ発表 (6)講評・第二回 「高校生だからできる『情報モラル・情報リテラシー教育」
(1)挨拶 (2)熟議 (3)グループ発表 (4)総評 (5)サミット参加者発表
今回は、前回と同一の参加者が、前回での議論を踏まえて、高校生だからできるリテラシー教育を考えるということだ。
第一回の北海道での模様はEMAのサイトに写真入りで掲載されている。
第一回の最後の講評として私が言ったことを思い出しておこう。
高校生たちは、ファシリテータの上手な運営もあって、かなり突っ込んだ議論がなされたのを目の当たりにした。
しかし、悪いことと良いことというのは簡単には割り切れない。例えば個人情報を漏らさないということ一つとっても、実際には無理ということがある。サークル活動で全国レベルまでになれば、名前も写真もネットに出るかもしれないし、それらは検索されるし、一人歩きする。匿名性を固く守ったSNSなどでぶっちゃけ話をしていたら、何かの拍子に実名情報と結び付けられるかもしれない。
友達の悪口は書き込まないというのも、それ自体は反論しようのない正しいことだけど、みんな悪口書くのは楽しいんじゃないか? どこまでなら許されるのか、どういうシチュエーションなら許されて、許されない場合はどういう場合なのか、具体的に考えていかないと、本音と建前の乖離は埋まらない。
と、まあ、限られた時間内で発表内容を作り上げる立場に高校生たちには絶対ないものねだりのことを注文してしまったが、情報社会の生き方を考えるのは今回だけではないので、今後に活かせたら良いと思う。
高校生だからということに限らず、大人の立場からも、子どもたちに対する情報モラル・リテラシー教育の内容と方法、有効なあり方、望ましい目標などを考える上で、高校生たちの議論と発表はきっと参考になると期待して、1時半からの札幌ファクトリーに出かけてくる。
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