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2013/09/16

Opera:Alceste


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パリのオペラ・ガルニエでAlcesteを見た。

Gluckの手になるこのオペラ、ギリシャ神話に由来する愛の物語であり、愛する妻を黄泉の国から連れ戻すなど、ちょっとイザナギ・イザナミの神話にも通じるところがある。
以下、ネタバレ

そのような古い物語だが、Nouvelle Productionと銘打った今回の演出は、大変にモダンというか現代的なものだった。
登場人物は全員が黒のスーツかワイシャツ姿で、唯一の女性役であるAlcesteが黒のドレスと白のドレスを着分けていた。
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それよりも面白いのは舞台構成で、始まる前から数人のスーツ姿の男性が、黒い板に白墨でオペラ・ガルニエのファサードを一生懸命描いている。準備が間に合わなかったのかいと、雪まつりが開幕してもまだ雪像作りに勤しむ外人たちを思い浮かべながら見ていたが、音合せが終わって序曲が始まってもまだチョークで描く作業は続き、それは絵を変えながら消しては描き、消しては描き、最後まで続いていた。
白墨だけあって、Alcesteを始めとする登場人物たちの多くは、黒い服がチョークで汚れてしまった。
しかし、即興で描くチョーク画にしては、芸術的であり、消されてしまうのがもったいない。

タイトルロールのAlcesteはSophie Kochで、素晴らしいの一言に尽きる。このオペラの半分くらいは彼女のソロのアリアで占められていた。
また指揮者はMarc Minkowskiで、古楽器を主体とするオーケストラの音色が独特の彩りを添えている。

休憩後の第三幕は、オーケストラボックスが黄泉の国を表す舞台となり、オケの面々はステージ上で演奏、歌手たちはその前で演じるという面白い構成であった。オーケストラボックスの出入口を使って、うまく黄泉の国への出入りを表していた。


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