justice:人質司法、現在進行中
村木さんの時も書こうとして、どうやら忘れてしまったらしいが、今度は忘れないで書き込もう。
PC遠隔操作事件の犯人として逮捕され、公判前整理手続の間中勾留されている片山氏が、自筆意見書で次のように述べている。
私が2月10日に自宅から拉致され、監禁され続ける生活が、すでに227日目になります。
(中略)
ここに来て「人質司法」という言葉の意味をよく理解できました。権力側が、無実を主張して戦おうとする人を鎖でしばりつけて一方的に殴り続けるのと同じ行為だと理解しました。
出典は江川紹子「【PC遠隔操作事件】犯行に使われたのは誰のPCなのか?」
片山氏が犯人であるかどうかは別として、その未決勾留の待遇は犯人であることを前提にしたものになりきっている。
無罪推定の原則は蔑ろにされている。
| 固定リンク
「法律・裁判」カテゴリの記事
- Book:平成司法制度改革の研究:理論なき改革はいかに挫折したのか(2023.02.02)
- Wikipediaの記事を裁判に証拠として提出することの効果(2023.01.08)
- 民訴125条と新たな法定訴訟担当(2023.01.04)
- Book:弁護士のための史上最悪の離婚事件(2022.11.24)
- Book:痴漢を弁護する理由(2022.11.14)
コメント
どうなんでしょう。
この件は、罪証隠滅のおそれがほとんど考えられない事案ですから(ここは評価が分かれるかもしれませんが、そうであるなら)、「仮に犯人であっても」保釈を許可しないのはいかん、ということにならないでしょうか?
投稿: 吉峯 | 2013/09/25 19:17