新潟大の女子学生が遭難したCappadociaの思い出
法律問題ではないのに、残念なニュースだ。
オリンピック開催地決定の直後に起こったニュースだけに、気になる部分がないわけではなかったが、それとは関係のない事件のようである。
それにしても、トルコとカッパドキアの素晴らしい場所が危ない場所であるかのように誤解されるとすれば、残念でならない。
カッパドキアは、世界遺産に登録されている有名な地方であり、私も昨年Istanbul:家族と暴力に関するカンファレンス(1)(2)に参加した折、NPO法人日本トルコ文化交流会のお世話により、訪問する機会があった。
以下、その写真を紹介しておこう。
カッパドキアには地下都市がある。この案内をしてくれたガイドさんによれば、ヒッタイトの時代に被征服民が隠れるために作ったということで、ここにアップした写真では語り尽くせないほどに広がり、キッチンやら居間やらワイン醸造設備やら、また外敵の侵入時に通路を塞ぐ巨石車輪などが広がっていた。
辺りは草木の少ない岩石だらけの土地だ。所々にある市場には、様々なものが売られていたが、果物やそのジュースはなんとなくホッとする。
ヒッタイト時代に築かれた地下都市は、さらにローマ時代の隠れキリシタンの避難所にもなったようである。キリスト教徒たちの痕跡は、教会の跡や宗教画によりうかがわれる。
カッパドキアと呼ばれる地方は、陶器の生産が盛んのようで、拠点となる都市カイセリ(カエサルの名前に由来する)にも陶器製品のオブジェがあった。この写真にあるような製作実演販売が行われている。
もちろんカッパドキアのシンボル的な巨岩奇岩は人工物ではなく、自然の産品である。キノコのような形になって、ホッソリとした奇岩のタワーは、この地に地震がないことを示しているのであろう。
トルコ中部も大地震の被害を受けたニュースを聞くが、この地とは離れているということであった。
以下、参考文献等。
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