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2013/07/27

FBいいねやTwitterフォロワーの水増し業

読売online:「いいね!」件数水増し…「消費者誤認」指摘も

なかなか興味深い記事である。

「これまで500社以上に売った」。1年半前から「いいね!」やフォロワーの「数」を通販サイト「ギークワールド」で売り始めた大阪市の男性(28)は打ち明ける。「いいね!」5000人分で3万7980円、フォロワー5000人は2万9980円。収入は月50万円。顧客は飲食店やタレント、情報商材の業者などだ。注文が入ると提携する米国の会社に連絡し、この会社が手配した「サクラ」に日本の顧客のサイトにアクセスして「いいね!」などを増やしてもらう。「米国人だから日本語のサイトは読めないと思うが」と笑うこの男性に、「消費者をだます行為では?」と質問すると、「そうかもしれない。でも違法ではない」と話す。

 現金や懸賞をニンジンのようにぶら下げる作戦も。

 東京都内の会社が運営する会員制サイトは、「いいね!」を増やしたい企業と、小遣いを稼ぎたい人の橋渡しをする。登録企業は約100社で、数十万~数百万円の広告料を払う。会員は1クリックで10円程度に交換可能なポイントをもらえる。約350万人いる会員の大半は主婦という。

 ヤフー子会社の運営サイトでも企業の懸賞コーナーが人気だ。旅行や航空券が当たる懸賞に参加するには、その企業の「いいね!」をクリックする。これまで1万3000社以上が参加。「いいね!」を1万以上増やした企業もある。

このように「いいね」を水増しするのは、記事の中では、商品購入力を増加させるためとある。つまり消費者は、たくさんイイネがついている企業や商品を購入するというのである。

本当だろうか?

記事の中では電通の調査として「「いいね!」などソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上の評価をもとに「商品を購入した」と答えた人が21%に上った」とあるのだが、それは自分の知り合いがイイねとしている場合であって、業者に金を払ってサクラ会員にイイねをつけてもらっても、その数が多くても、そもそもイイネの数は見もしないのではないか?

友達がイイネを押した広告は、FBの仕様で繰り返しニュースフィードの上位に表示される。これはこれでとてもウザいのだが、欲しいと思っていた商品の中で特定のものが頻繁に出てくれば、いつかは買うかもしれない。あるいは、目に触れて「おっこれはいいな」とポチッとすることはあり得るかもしれない。しかしイイネの件数が無駄に多くても、それでは目にも触れないだろう。

例えばタレントさんとか政治家とかで、アカウントを開いたけど誰も見てくれないとなると、売れないタレント、人気のない政治家という評判がたってネガティブだから、イイね数を稼ぎたいという場合はあるかもしれない。しかしまあ、それは勝手にやればよさそうなものだ。

問題があるとすれば、SEOと同様の問題で、アフィリエイトやドロップシッピングなどをやるにあたって目立ちたいと考えている個人が、「イイねやフォロワーの数を増やせば伝播力も強くなりますよ、情報発信力が強くなりますよ、広告宣伝の効果が上がりますよ」と言われて、真に受けて金を払ってしまうケースだ。
サクラのイイネがいくらついてもフォロワー数だけが増えても、自分の発信した情報はサクラにしか広まらないのだから、実に虚しい限りである。そこに「イイねの数が多い人は信用される」という幻想を吹きこまれて載せられるのは、詐欺的行為であろう。

そういうわけで、ステマと同じ偽装行為でけしからんという識者のコメントには同意できない。私なら、以下のようにコメントすることだろう。
「いいねやフォロー数を人為的に水増しする手法は、一種のヤラセであり、いかがわしい。外見だけの人気を装っても、百害あって一利もないし、いかがわしい手法を売り物にする業者をはびこらせる結果となるので、やめるべきだ。」

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コメント

確かに、世の中をよくする商売とはとても思えませんね。

ちなみに「やめるべきだ」というのは法規制すべきだという意味でしょうか?。

投稿: K | 2013/07/29 00:00

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