北海道ではDVとストーカー相談が激増している
道新によれば、
道警が今年受理したストーカーと配偶者などによる暴力(ドメスティックバイオレンス=DV)の被害相談が6月末現在で、前年同期比43%増の1198件と過去最多ペースとなっている。男女間の凶悪事件が全国で相次ぐ中、6月にはストーカー規制法とDV防止法が改正され、道民の関心が高まっているためとみられる。今後も相談が増えると予想され、道警は対応を強化する。
とのことである。
道警によると、ストーカーとDVの相談は2011年まで千件前後で経過したが、12年は前年比60%増の2027件と急増。今年は12年を上回るペースで推移しており、同年1~6月と比べ、ストーカーは34%増の447件、DVは50%増の751件だった。
記事の中で、ストーカー規制法やDV防止法などに拠らず、一般刑法のでの検挙が増えていると書かれているが、ストーカー規制法はともかくとし、DV防止法には保護命令違反を除いて罰則がないので、DV行為自体の刑事立件はすべて一般刑法の適用によるものである。
この相談件数が急増した原因も、道警によれば、長崎県西海市で起きたストーカー殺人事件の影響だそうだ。被害女性の家族が殺されたことから、道内で被害にあっている女性の家族が被害者を促して警察に相談するようになったということだ。
なお、記事の末尾には道警が準備している道迷惑防止条例案で、ストーカー行為について恋愛感情を必要とせずに、つきまとい等の行為についても処罰するというのである。
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