Book:時のみぞ知る
ジェフリー・アーチャーのこの作品が、期待を裏切らずに面白い。
前に出版された遥かなる未踏峰〈上〉 (新潮文庫)もまあ面白かったが、「時のみぞ知る」はクリフトンという魅力的な男の子の人生を(少なくともこれまでは)丹念に描いて、よりじっくりと楽しめる。
年代記とあるように、ジェフリー・アーチャーの得意な作風そのものだ。ただ、これまでは二人の人生の並行した成長期が多かったが、本作品は(少なくともこれまでは)クリフトン一人の人生成長期である。
解説によれば、イギリスでは既に第三部まで出ているそうで、翻訳出版されるのが待ち遠しい。特にこの上下巻の最後は、えー、これで終わりってないなーという場面だっただけに、いっそ原書を注文しようかとさえ思うところである。
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