Book:時のみぞ知る
ジェフリー・アーチャーのこの作品が、期待を裏切らずに面白い。
前に出版された遥かなる未踏峰〈上〉 (新潮文庫)もまあ面白かったが、「時のみぞ知る」はクリフトンという魅力的な男の子の人生を(少なくともこれまでは)丹念に描いて、よりじっくりと楽しめる。
年代記とあるように、ジェフリー・アーチャーの得意な作風そのものだ。ただ、これまでは二人の人生の並行した成長期が多かったが、本作品は(少なくともこれまでは)クリフトン一人の人生成長期である。
解説によれば、イギリスでは既に第三部まで出ているそうで、翻訳出版されるのが待ち遠しい。特にこの上下巻の最後は、えー、これで終わりってないなーという場面だっただけに、いっそ原書を注文しようかとさえ思うところである。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- Book:かがみの孤城(2018.04.20)
- Book: 社会の変容と民法の課題・上 (2018.04.19)
- Book: 民商法の課題と展望 (2018.04.18)
- Book:家族と倒産の未来を拓く(2018.04.17)
- Book:法学の誕生(2018.04.16)
コメント