musik:札響定演3月はシベリウス
札響の3月定演は、体調が悪くプレトークを代わってもらった尾高さんの指揮によるシベリウスづくしだ。
シベリウス生誕150年記念の2015年を目指して、シベリウスの全交響曲を演奏する第一弾とのことである。
最初はお馴染みフィンランディア。なんと、札響は462回目の演奏だそうである。
続いて札響としては初演奏の交響曲3番。そして休憩を挟んで1番。
交響曲3番は、美食・深酒という享楽的な生活に溺れて健康を害し負債も抱えたシベリウスが、夫人とサポーターの忠告に従ってヤルヴェンパーというところに転地した後の作品である。
日頃享楽的な生活をしている皆さんには、いささか教訓となりそうなエピソードだ。
尾高さんが踊るように指揮をしていたのが印象的であった。
交響曲1番は、札響のお客さんとしてはお馴染みになったのかもしれない。キタカの聴衆はいつも早すぎる拍手に悩まされる傾向があるが、この1番の終わりは尾高さんがしばし余韻を楽しむ間タクトを降ろさず、絶妙のタイミングでの拍手となった。
一昨年、フィンランドのトュルクにあるシベリウス博物館に、旅先の負傷を押して見に行ったことがある。もう一度行きたくなるような、素晴らしい演奏会だった。
さて、最初はどうかと思った演奏前のプレトーク、聞きなれるに従って次第に楽しみになってきたのだが、今回をもって終了となった。残念だ。
パンフレットに書かれていないエピソードなども軽妙に披露してくれたので、演奏がまた一味違った感じになって楽しみが倍加したのに。
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