jugement:検察なうの八田さんに無罪判決
クレディ・スイス証券のストックオプション制度に関する脱税事件で摘発された同証券会社元部長の八田さんが、念願かなって無罪判決を受けた。
賞与で受け取った親会社株をめぐり約1億3千万円を脱税したとして、所得税法違反罪に問われたスイス金融大手の日本法人「クレディ・スイス証券」元部長、八田(はった)隆被告(49)の判決公判が1日、東京地裁で開かれた。佐藤弘規裁判長は「脱税の認識があったと認めるには疑問が残る」として、無罪を言い渡した。求刑は懲役2年、罰金4千万円だった。
事件自体はあまり興味が無いのだが、八田さんは、検察庁に摘発され取り調べを受けた辺りからTwitterにその状況を公表してきたことで有名である。SNSの一つの利用方法を示したものと評価できる。
察するに、この事件に巻き込まれたことで、刑事事件の捜査から立件、裁判のプロセスに対して、あるいはマスコミの刑事事件報道のあり方について、八田さん自身の見識が深まり、おりからの小沢事件(陸山会事件)などへの意見表明もTwitterでなされていた。
今回の無罪判決も、ツイートでいち早く報告され、また関係の方からのリプで私も知った。SNSというかTwitterの速報性を端的に示すものとなった。
| 固定リンク
「裁判例」カテゴリの記事
- arret: 第二次大戦戦没者合祀絶止等請求事件最高裁判決(2025.01.19)
- arret:海外の臓器あっせん業が臓器移植法違反に問われた事例(2025.01.16)
- jugement:ビットトレント利用者の発信者情報開示命令(2025.01.09)
- jugement:留置担当官が被疑者ノートを15分間持ち去った行為の違法性を認めた事例(2025.01.08)
- Arret:共通義務確認訴訟では過失相殺が問題になる事案でも支配性に欠けるものではないとされた事例(2024.03.12)
コメント