Book:カッコウの卵は誰のもの
東野圭吾の本だから面白いに決まっているのだが、面白かった。
他人の赤ちゃんを病院から盗み出した妻が自殺したと知った夫が、その事実を当の娘に打ち明けるべきかどうかと悩んでいるところに、その夫と娘とのスポーツの才能を遺伝的に規定している因子を実証したいといって協力を求める研究者が絡んでくる。
法的にも、スポーツの才能という点でも、生き方の選択という点でも、興味深い論点がこめられているが、そういう話を背景事情にしてしまってしっかりしたミステリが構築されている。
夜の読み物としては、寝不足になるので適当ではない。
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