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2013/02/16

Book:「ニッポン社会」入門

この本は面白い。イギリス人による日本印象記だが、概して私達日本人が好きな、外人による日本驚嘆記のジャンルに属する。
もっとも、このジャンルの有名作品は、イザヤ・ベンダサンとポール・ボネだが、いずれも日本人が外人のふりをして書いたという話であり、ちょっと警戒しなければならない。

しかし、本書の作者は実在のイギリス人であろう。

さて、面白さはもう本を読んでもらうしかないのだが、本書中で著者はイギリスの料理を全力で擁護している。普段礼儀正しい日本人がなぜイギリス料理の事になると途端に無礼になるのかと憤り、イギリス料理は上手いと説得している。
ちなみにジョージ・オーウェルも1945年に「イギリス料理の擁護」というエッセイを書いているらしい。
さて、コリンさんが褒め称えるのは、以下の部分だ。

・ベーコン、チーズ、パン、ビール
 これらは確かにイギリスのモノも美味しそうではある。特にチーズは、本書によればチェダーで本物のチェダーを味わうべきとか、サマセット・ブリー・チーズ、ヨークシャーのウェンズレーデール・チーズも美味しいそうだ。

・プディング
 エクルズケーキやヨークシャー・プディングが良いらしい。しかしヨークシャー・プディングはプディングの名を名乗っていても、プディングではないそうである。

・紅茶
 まあこれは当然か。

・ウスター・ソース
 日本のウスター・ソースは安っぽい紛い物でしかなく、違うものだそうだ。これもウスターの町にちなんだ名前だ。

・サンドイッチ
 サンドイッチ伯爵の考案にかかるもの。

・クレーム・ブリュレ
 これはフランス語だと思うが、そのイギリスだという。しかしこれはなんとなく寿司とか歌舞伎とかの期限が韓国にあるという説を思い出す言い分ではなかろうか。

・カレー
 ロンドンはカレーに関して世界の首都だそうだ。

・ポートワイン、ジン、ウィスキー
 いわずもがな。

・マーマレード
 世界最高のマーマレードはオックスフォードで作られているそうだ。また世界最高のジャムはエセックス州チップトリーで作られているそうな。

・オート麦のお粥
 スコットランド伝統の朝食で最高だそうだ。

 彼が挙げていない例でも、スコットランドで味わうスープとか、魚の燻製とか、色々美味しい食べ物があることは確かだ。
 しかし、これも本書中で指摘されていることだが、イギリス人が食を楽しみとする姿勢が日本と比べても、あるいはフランスと比べても、基本的に乏しいのではないかということは異論が無さそうだ。

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