Book:キヨミズ准教授の法学入門
Twitterで話題になっていたので、目についた時に買って読んだ。
極めて敷居の低い法学入門であることは間違いない。また最後の方の法の歴史の部分は、迫力もあった。
実体法研究者の一員として、ウォーリーを探せの部分はとても面白く読めた。紙幅の関係で、藤枝くんが分かり良すぎるきらいもあるのだけど。
しかし、キヨミズ先生の「ははは」連発はともかくとして、相棒の知財のワタベ准教授が法律の先生にしてはバカすぎるだろと。法源も慣習(法)もなんじゃそりゃという顔をするなんて。ああいう発言するなら、法律以外の専門の先生、例えば経済の先生あたりが適任じゃないか。
この本を高校生に「ちょっと読んでみ」といって勧めるかどうかは微妙なところだ。
出だしに法的三段論法をテーマとしているのだが、あれは必要なのかな?
あと多分、著者は民訴については詳しくなさそうだ。
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コメント
作者の現実の同僚ですと、知財の先生は、院は修士から法学部ですが、学部は理系だった気が...
知財は弊社もそうですが、実際、理系出身の先生も多いですよね。
法源論とか、自分もよくわかっていません。Legal Origin Theoryなら興味あるけど、日本の法源論とは全然違いますよね(笑)
他方で、法律を高校生に勉強させることがいいことなのか、難しいところですね。
微分積分すら知らない高校生ならさすがに先に勉強することがあるだろうと...
投稿: 故元助手A.T. | 2013/02/20 22:36
なるほどねぇ、理系出身なら有り得る話かなぁ。でもそういう人が六法を概論する法学入門を担当するかなぁという気はします。
ところでATさんは法教育には意義を見出さない方ですか?
投稿: 町村 | 2013/02/21 00:17