juge:64・65期の判事補任官
今年も裁判官の新規採用が発表された。日経電子版より。
最高裁は26日、司法修習を終えた修習生2080人のうち、92人を判事補として採用することを決めた。来年1月16日付で発令される。裁判官希望者で不採用となったのは2人。採用内定者のうち、女性は28人。これで全国の女性裁判官は670人となり、裁判官全体の約18%を占めることになる。平均年齢は26.49歳で、出身法科大学院別では京都大(24人)、東京大(16人)、慶応大(13人)の順だった。
ついでに、昨年の同じ時期の判事補任官の記事(日経web版2011/12/22)を見てみよう。
最高裁は22日、司法修習を14日に終えた1991人のうち、98人を判事補として採用することを決めた。うち女性は34人。これで女性裁判官は計650人、全体に占める割合は17.78%となる。閣議を経て来年1月16日付で発令される。不採用は4人。内定者の平均年齢は26.71歳で、出身法科大学院別では東京大が19人で最多だった。
これ以前の任官数は、本ブログで以下のように紹介している。
juge:新63期任官98人(うち女性31人)
juge:新62期任官99人(うち女性33人)
juge:新61期任官75人(うち女性29人)
juge:新60期の任官66人(うち女性25人)
これを新司法試験合格者における女性の比率と比較してグラフ化してみると、以下のようになる。

女性比率の増減は、概ね司法試験合格者に占める女性比率の増減と一致しており、今年は確かに低いが、それは司法修習生の女性比率が下がったことにより説明できそうだ。
しかし、新司法試験導入当初の女性比率は明らかに今より高い。35%〜40%のレンジにいた。より女性を多く採る政策があったのではないか?
それが62期の判事補任官時に是正されたというところであろうか。それでも新司法試験合格者に占める女性比率よりは任官者に占める女性比率の方が高いが、これは女性のほうが一般に真面目で優秀、高待遇の法律事務所では逆に女性が就職しづらく決まらない女性が多い、それと共通して女性のほうが任官志向が高い、というあたりが原因かと想像される。
いずれにしても、裁判官全体の女性比率はまだ18%なので、30%を超える女性任官比率を続けていっても、顕著な女性占有率の増大にはつながらないであろう。
| 固定リンク
「法曹・LS」カテゴリの記事
- 今回の総選挙で #最高裁判所国民審査 の対象となる裁判官(2026.01.27)
- Book:三淵嘉子と家庭裁判所 #虎に翼(2023.12.21)
- Mook:法律家のためのITマニュアル(2023.07.19)
- Book:平成司法制度改革の研究:理論なき改革はいかに挫折したのか(2023.02.02)
- 最近買った本:組織内弁護士の実務と研究(2021.09.13)


コメント