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2012/10/06

musique:雅楽存亡の危機

Twitterで拡散希望という事で回ってきたのを紹介する。

【雅楽存亡の危機・1】心ある方々に拡散をお願い申し上げます。既に報道の「鵜殿の蘆」絶滅の危機についてであります。大阪府高槻市の淀川河畔・鵜殿の蘆原は良質のアシ(ヨシ)の産地であり、雅楽で枢要をなす管楽器・篳篥(ヒチリキ)の舌(リード)は「鵜殿の蘆」を無二の原料としています。
【雅楽存亡の危機・2】淀川・鵜殿には既に新名神高速道路橋脚1基を建設済みとのこと。ここに道路が通れば周辺環境が変わるのみならず、アシ(ヨシ)の育成に欠かせない「ヨシ原焼き」が不可能となり(煙害で交通が滞る)、必ずや「鵜殿の蘆」は絶滅するでしょう。雅楽にとって致命的打撃であります。
【雅楽存亡の危機・3】昨夜、宮内庁の楽師と懇話の際、「鵜殿保全の署名は集めたがなすすべがない」とのこと。ヨーロッパ古楽器曰く「フランスあたりでこんな文化破壊的建築事業が起案されたら社会的大問題となってたちまち撤回を迫られる」由。蘆1本に雅楽1200年の精髄が宿っているのです。
【雅楽存亡の危機・4】内閣改造直後、事態はどう変わるか予断を許しません。「鵜殿の蘆」を守るに代案はないのです。どうか雅楽のため「鵜殿ヨシ原に新名神高速道路を通してはならない」ということを広く知って頂き、このわずかな土地を長く現状のまま保全できるよう、お力添えをお願い申し上げます。

ほぼ同趣旨の文は、Tweetした村上湛さんのブログにもある。

この件は以前に東京新聞でも報じられ、少し頭に引っかかってた。

東京新聞:「世界的文化への冒とく」 篳篥のヨシ 消滅危機

これをグーグルマップで見ると、こんなところだ。


大きな地図で見る

YouTubeにヨシ原焼きの動画があったので、これも貼り付けておこう。

新名神の計画図と照らしあわせてみると、下の図で元の名神が大きく湾曲している部分が鵜殿に最も近い部分であろう。

Map

出典:http://corp.w-nexco.co.jp/activity/const_bus/progress/individual/31/

なるほど確かに近くを通りそうだ。

事前の環境調査では、こうした特殊事情には立ち入って調べないのであろうか?
西日本高速道路会社のHPには環境保全なるページもあり、「できる限り地域の生物や自然環境に応じた、環境保全措置を講じています。」と書かれている。ここだけ「できる限り」が付いているところが興味深い。

なお、鵜殿のヨシ原保存運動のHPもある。
請願署名を集めているところであり、詳しくはこのサイトをご参照。【締切】2013年1月12日(土)

10月14日には、鵜殿観察会も予定されている。

素人的には中々評価が難しいが、ここの蘆しか使いものにならないというのであれば、由々しき問題であろう。

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