justice:明治元年の「裁判所」
明治元年に、明治新政府は日本全国12箇所に「裁判所」を設置した。
これは今で言う裁判所の始まりと理解してよいだろうか?
明治元年=慶応4年に、新政府が地方行政機関として設置したのがこの「裁判所」で、以下の12箇所だ。
大坂
兵庫
長崎
京都
大津
横浜(神奈川)
箱館
笠松
新潟
府中但馬
佐渡
三河
この「裁判所」の前身は江戸幕府の奉行所などであり、地方行政機関だった。トップは総督で、その下に判事という職があり、さらに参事などが置かれていた。
この「裁判所」の寿命は短く、同年閏4月に発せられた政体書に基づき、1868年中には府なり県なりに組織名称が変わっていった。
さて、なぜ「裁判所」という名称をここで地方行政機関に用いたのか?
下記の本には、長州萩藩において、郡に相当するところを「宰判」と呼んでいたことに関係するのだろうと書かれている。
あるいは萩藩における宰判参照。
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