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2012/09/01

Book:工学部ヒラノ教授の事件ファイル

いわば大学内幕物である。
小説かと思って、それも筒井康隆『文学部唯野教授』のような小説を想像して読むと、当てが外れる。もっとリアルな話である。といっても真面目な読み物ではないが。

実はこの先生の本は、以前に読んだことがあり、このブログでも紹介していた。『すべて僕に任せてください』である。

本書で取り上げられている事件、それは科研費不正使用事件とか、カラ出張事件、ディプロマ・ミル事件や論文捏造事件(登場人物ヒラノ先生がレフェリーとなったなかで、同一人物グループが3つの媒体に同一論文を同時に投稿し、そのいずれもがヒラノ先生のレフェリーで全部リジェクトされたところ、ヒラノ先生がさらにレフェリーを担当している別の雑誌に、性懲りもなく同一論文を別タイトルで出してきたという。)そして原発事故の話などである。

なかなか赤裸々で、昔々の科研費の使い方がそのまま書いてあったりして、読んでいるこちらがドキドキしてくる。

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コメント

私も読みました。ほんとうにリアルですよね。

私は、アメリカで女生徒に襲われたことに驚き、(うらやましく)思いました。

会社でも同じような裏がありますが、ここまで書けません。

投稿: 本のソムリエ | 2013/04/01 06:42

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