event:公開シンポ・科学の不定性と社会、参加中
公開シンポジウム「科学の不定性と社会〜いま,法廷では〜」に参加中である。
今日の東北大学のサーバーは落ちているらしいので本体のページにはアクセスできないが、FBページで示されている。
予告ビデオはこちら。
最初の報告で、東北大学の本堂毅先生が、自己の証人尋問体験も交えて、交互尋問の中での間違った科学的知見を誘導されてしまう構造について告発している。
あの有名な枝野長官(当時)の「直ちには健康に影響がない」という発言とよく似たストレスを感じる例として、急性症状が発生する量が500mg以上と判明している場合に、0.1mgを毎日摂取して一年経っても大丈夫ですね、という議論を、一問一答方式で詰めて行かれる。
シックハウス症候群のように、慢性的症状が発生するメカニズムはよくわからないけれども症状はでる、という可能性を、急性症状のリスクに関する知見にすりかえて議論し、因果関係はないよね、という結論を引き出そうとする。
このような法実務の態度に対して、科学はどうあるべきか、不定性(科学で決まらないこと)を前提としている科学的知見に対して、法律家がどういう行動をすべきか、その行動規範を考えなおしましょう、というのが本日の趣旨のようである。
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