musique:一青窈の歌窈曲
NHKの朝イチで「時代」を歌っていたのを聞いて、すぐに、アマゾンで購入した。
実は中島みゆきの大ファンで、この「時代」の入ったアルバムから聞いていた。
北海道大学の横を通る通称「北大通り」には、何軒か、自転車屋があり、「あ・り・が・と・う」に入っているライフは何処だろうと探したものだ。
それはともかく、一青窈の昭和歌謡曲のカバー・アルバムは、この「時代」だけでなく、数々の名作が彼女なりのアレンジに変わっていて、原曲とは違う魅力が存分に引き出されていて、日本のポップカルチャーの一つの側面を外国人に紹介するのに最適な一枚だと思う。
ただ、外国人に「昭和」という時代を説明するのは難しいのだが。
第二次世界大戦前の軍事力と拡張主義の時代から、敗戦、戦後の混乱と民主主義、あるいは冷戦という文脈で語るか、敗戦後の復興と高度成長、オイルショックを乗り越えて低成長の後にバブル経済とその崩壊という文脈で語るか。
文化的にも、この政治経済の動きが色濃く反映されていることだろう。
日本文学(含むマンガ)や音楽(特に歌謡曲やポップス)、映像(TVと映画)などの戦後史を、昭和の政治経済史と重ねあわせてみると、結構面白いかもしれない。
そんな妄想を抱かせる一枚であった。
収録曲は以下のとおり。
1. 喝采
2. 他人の関係
3. 終着駅
4. 赤い風船
5. 星影の小径
6. 逢いたくて 逢いたくて
7. 天使の誘惑
8. りんご追分
9. アカシアの雨がやむとき
10. 竹田の子守唄
11. 時代
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