また捕まった、Creditカード現金化商法
以前にも、脱税容疑でクレジットカード現金化商法の業者が逮捕され、さらに出資法違反でも逮捕されたことがあったが、今回も出資法違反容疑である。
逮捕されたのは目黒のエフマネージメントという金融業者。
カード現金化は、カードで安い品物を高額で買わせ、手数料を差し引いた額を貸付金としてキャッシュバックする仕組み。生経課によると、同社は05年3月〜12年5月、全国4489人にカードで58億円の買い物をさせ、手数料として計23億円を得たとみられる。手数料は法定利率の最大71倍に当たるという。逮捕容疑は11年10〜12月、高知県の工務店経営の男性(39)ら9人がカードで計661万円の商品を買ったように装い、一部を返金して190万円を手数料として得たとしている。
カード現金化商法には、カードで物を買い入れさせて、安値で買い取るという取り込み詐欺教唆型と、自らカードで物を販売し、その代金の一部を払い戻すキャッシュバック型とがある。上記の記事から推測するに、キャッシュバック型なのであろう。
このあたりのカラクラについては以下のサイトが詳しい。
ホクネット:注意!クレジット枠換金化商法の問題点について
適格消費者団体であるホクネット(消費者支援ネット北海道)では、比較的早くからこのクレジットカード現金化商法の問題点について調査分析をしてきて、この商売を成り立たせているクレジットカード会社へのアンケート調査とヒアリングも実施してきた。
→アンケート調査結果pdf
→ヒアリング結果
その後、クレジット枠換金商法の問題性は国民生活センターも認識を共有するところとなり、注意を換気している。
「クレジットカード現金化」をめぐるトラブルに注意!
-利用者自身も思わぬ大きなトラブルに巻き込まれるおそれが-
消費者庁も同様のキャンペーン(pdf)を行なっている。
ようやく、普通に犯罪行為として摘発されるようになって来たことで、この手の詐欺的商法が撲滅される希望が見えてきたといえよう。
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