America:ピンクスライム肉
気持ちの悪い話だが、冷静になってみれば、そうでもないのか?
米ABCニュースはピンクスライムについて、「かつてはドッグフードや調理用油にしか使われなかった切り落とし肉が、殺菌のためアンモニア処理され、水増し用の材料として多くのひき肉に混ぜられている」と報じた。牛肉の「スライム」とは、筋肉と脂肪を分けるために低温で煮込まれ、遠心分離機にかけられたくず肉のことだ。
切り落とし肉とかいうと、普通にスーパーで買えるもののようだが、遠心分離機にかけられて出来たくず肉というと、アクのような存在かとも思う。
いずれにしても、従来は捨てられていたかドッグフードに混ぜられていた存在で、「犬でさえ食べないようなピンク色のドロドロしたクズ肉」だということだ。
上記のニュースは、このクズ肉をアメリカの学校給食に混ぜるためにまとめ買いされていること、それどころか、全米のスーパーで売っている肉の70%には、このクズ肉が混入されていると伝えている。
クズ肉を作る実演が、次のYouTubeビデオにある。
ちなみにマクドナルド他のアメリカ外食チェーンは、このピンクスライムを使うのをやめるという宣言をした。つまり、それまでは使っていたということだ。
→米国マクドナルドがピンクスライム肉を使用中止に! え、ピンクスライムって何?
この事態を見て思い出すのは、苫小牧にあったミートホープという会社の事件だ。→ミートホープ事件概要
ミートホープ社では商品に「牛挽肉100%」と表示しておきながら、豚や鶏、羊、廃棄予定の肉、挙句の果てには鳥インフルエンザで価格が落ちた中国産カモ肉まで混ぜて出荷していたといいます。さらには豚挽肉に牛の心臓を混ぜて色をつけて偽装するなどの他、オーストラリア産などを北海道産と表示したり、ブラジル産の鶏肉を国産と偽るなどの産地偽装を行っていたことも発覚。また雨水をそのまま肉の解凍に使ったり、冷凍食品の賞味期限の改ざんを行ったりするなど、食品安全衛生法違反の疑いも持たれています。
この事件が明るみに出た時、なんてひどい会社なんだと心底思ったわけだが、他方でちらちらと、こんなのは氷山の一角だとか、偽装は広く行き渡っている、ミートホープで驚く方が世間知らずだというような声が聞こえてきたものだ。
アメリカのピンクスライムの利用状況を思うと、ミートホープ社的手法が公認されているような印象すら受ける。学校給食でも、むしろ納得してスライムを混ぜた肉を利用すると。
ともかく、安全性が保証され、かつ、原材料が何なのかを表示してくれれば、スライム入りを売っていても文句は言えない。給食に取り入れるなら、その事実を親と子どもに公開すること、マクドナルド等で使うなら、その事実を店頭に表示すること、その上でであれば、消費者の選択の問題といってもよかろう。
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