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2012/05/01

実は我々50代の若い頃から非婚時代が始まっていた

かなり意外だったのが、次のニュースだ。

読売online:生涯未婚の男性、2割を突破…30年で8倍

生涯未婚というのは、50歳で一度も結婚したことのない人の割合だそうである。男性は2割、女性は1割ということだ。
この記事を生まれた年に読みかえて見ると、大変面白い。

記事でメインに取り上げられているのは、2010年に50歳の人たちということだから、1960年=昭和35年生まれ。ちょうど私と同じ年である。

我々の若い頃は、特に女性は24歳までに結婚しないとクリスマスケーキと揶揄された。その心は、25の声を聞くと安売りされるというわけである。
そんな言葉が人口に膾炙していた時代だから、当然皆結婚していて、多少行き遅れても30代にはほとんど結婚するものだと思っていた。ところがさにあらず、男性ではまだ2割の同年輩の人々が結婚しないまま今日まで来てしまったのだった。

記事によれば、この生涯未婚率、1980年には男性2.6%、女性4.5%と女性の方が高かった。この世代は、要するに1930年=昭和5年生まれの人たちというわけである。今やっている朝ドラの梅ちゃん先生が、ちょうどそれくらいだろうか。

また記事によれば、1990年頃より急上昇したとある。これは1940年生まれ以降で、有名な団塊の世代が入っている。要するに戦後世代の一貫した傾向というわけだ。

非婚時代という言葉が流行ったのは、吉広紀代子さんの1987年の本によるものだし、その彼女が1940年生まれだというのだから、まさに同世代の話だったわけだ。この点で、Amazonの読者レビューに「この本は、今から約15年前に書かれたものだが、今と違って当時はまだ、結婚していてあたりまえ、と言うか、未婚や離婚は珍しい時代だったのではないかと思うのである」とあり、私もそう思っていたが、実はもう非婚時代は進行していたのである。

さて、現代の若者、というか我々よりも下の世代は、もっと凄い。

年代別の未婚率を見ると、25~29歳では、男性71・8%、女性60・3%だった。30~34歳は男性47・3%、女性34・5%。35~39歳は男性35・6%、女性23・1%。

以前、35歳を過ぎてから結婚する確率はわずかに3%に過ぎないという話を見たことがある。どこに書いてあったかソースを忘れてしまったのだが、要するに未婚率の統計の暦年変化から割り出したものだったように記憶している。追記→J-cast:35歳過ぎると結婚はほぼ不可能 できたのは「男性で3% 女性で2%」を発見。
この記事を見て一見すると、30代前半の未婚率から47%・34%で、後半の未婚率が35%・23%だから、男女それぞれ10ポイント以上は結婚しているということになりそうだが、これは世代の違いに過ぎず、今の30代後半が30代前半だった頃の未婚率と後半の未婚率とはあまり違いがないということのようである。

晩婚化というのは間違いで、まさに非婚化が進行しているようである。

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