nuk:集団自殺を防ぐためにすべきこと
仙谷氏が、関西電力の大飯原子力発電所を再稼働させないと、この夏は日本は集団自殺するようなものだと発言したと伝えられている。
自殺とか心中とかになぞらえることの当否はともかくとして、電力不足の夏を迎えるのは避けたいということであれば、至極当然だ。
しかし、仙谷氏の意には沿わないかもしれないが、電力不足を避けるためには、原発の再稼働を無理やり押し通すこと以外にもすべきことがある。
そう、節電や代替電力の充実である。
節電という点でいうと、昨年は否応なしに電力が足りなくなる可能性がある夏を迎え、かなり泥縄的な対策を行った。企業の休日操業平日休業によるピークシフトがその典型だが、その他にも消費電力を抑えるための機器交換など、応急措置をとったところが多い。
今回は、時間的余裕がある。休日操業が必要であれば、当然ながら休日に保育や介護といった家族支援の仕組みを持ってこなければならず、そのためのシステムの改革をある程度時間をかけて行う余裕がある。
ピーク時の電力消費量を経済合理性に基づいて低減するには、ピーク時の加算料金を設定すれば良い。今、電力料金の値上げを云々しているが、その中で検討すべきではないのか?
電力料金改定が困難なら、電力使用暫定税を法律で創設するというのはどうか? 日中の電力消費に対し、夏場の6月から9月まで期間限定で課税する法律を作れば、夏場のピーク時の電力消費は抑える方向に走るのではないか?
その税収は、低所得者層や高齢者のための熱中症対策に使うことでどうであろうか?
ピーク時の電力共有には揚水発電の活用が考えられる。原発の無駄な電力消費装置という皮肉な出自にも拘らず、使えるものは使おう。
電力会社相互間の融通も、周波数のカベを乗り越える設備の増強は当然着手しているのであろう?
地震と津波と原発災害の大混乱のまま春から夏に突入した昨年とは異なり、今年は様々な施策を実行する気になれば実行出来るだけの時間的余裕も人的余裕もあるはずだ。
電力不足のおそれを放置したまま夏に突入するのは集団自殺するようなものだと言うのであれば、すべきことはたくさんある。それらを実行することこそ政治の責任であろう。
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コメント
ご提案の中で、今年の夏まで(1ヶ月ちょっとですね)に実現可能なのはどれでしょうか。
投稿: 紫力 | 2012/04/18 12:56