inlaw:学会誌編集業務の外部委託を公募
情報ネットワーク法学会は、情報ネットワーク・ローレビューという学会誌を発行している。
この学会誌について、この度、編集業務の外部委託をすることを決定し、4月23日まで委託先を公募している。
→学会誌編集業務委託先の公募
学会といっても、理系の学会と文系の学会とでは、極めて文化が異なる。
特に情報通信関係の学会は、バックにお役所がおり、社団法人として運営されていたり、規模も数万人というものがあったりする。
活動の頻度ももちろん数万単位の学会員に相応しい頻度で行われており、加入すると毎週のように研究会のお知らせが来たりする。
それに対して文系の、それも法律系の学会は、最大と思われる日本私法学会や日本公法学会でも、出版社などの後援は受けているものの、総じて学会員による手作りである。
そのせいで、学会事務を扱う企業が倒産したりしてえらい目にあったりもするし、事務局・開催担当者の負担は著しいものがある。
さて、情報ネットワーク法学会は、もともと学際的で文系理系融合型の学会というコンセプトであった。しかし「法」学会だけに、法律系の学会のテイストを色濃くもっていた。多少は、情報ネットワークの活用を遠慮無くやってきた当たりに先進性を感じるが、それも他の法律系学会がその気にならないから先進的なのであって、技術的にトンデモない凄いことをしているわけではない。
そんな傾向は今も進んでいる。
技術的とは限らないが、上記のような外部委託、それから先日の特別講演会やシンポなどを見ても、学会当日の模様のUstream中継などの試みが最近は目立つようになってきており、文系理系融合型の特徴が発揮されている模様だ。
できれば、そこで培ったノウハウが文系・法律系の学会に継承されて、法律系学会の情報ネットワーク系のレベルアップにつながると、世の中住みやすくなると思う。
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