« media:これが講談社・週刊現代の謝罪広告だ(by 中田宏) | トップページ | arret:ピンク・レディーのパブリシティ権侵害が認められなかった事例 »

2012/02/02

politique:田中防衛大臣を決めた人は、本当にひどい。イジメだ。

野田首相が自分で田中防衛大臣がいいと思って決めたのだとすれば、その人を見る目のなさは救いがたい。

巷間伝えられているように、あの鼻声の幹事長が決めたのだとすれば、幹事長は一言で言って温情の人で、長年冷や飯を食い続けてきた人を日の当たる場所に出してあげたのだとすれば、その優しさはイジメに等しい。

もう田中防衛相は質疑の場からも逃げ出す始末で、一生懸命答弁をこなそうとしていても限界が近づいてきているのではないか?

そのように晒し者にして、何が温情か、というところである。

昔は、大臣なんて誰がなっても一緒で、大臣になる人だって自分の詳しい分野とは関係あろうがなかろうがどうでもよくて、就任記者会見は「これから勉強します」のオンパレードで、それでも誰も不思議に思わなかったものだ。

ただし、外相とか蔵相とか法相とか農相とか、重要ポストはそのような軽輩が付くものではなく、初入閣といえば行政管理庁長官とか、経済企画庁長官とか、労働大臣とか厚生大臣とか、あまり大した仕事もなさそうな、官僚が自己完結的に仕事をしていそうな役所に就任していた。

今は、政治主導で官僚主導を破壊してしまったものだから、官僚答弁をなくしてしまったものだから、それ自体はいいことだが、初入閣であっても実力者であることが求められるようになったのだ。

そんな中で、田中角栄の義理の息子は、あまりに可哀想だ。ああなることを知りながら大臣につけたのなら、野田さんも輿石さんも本当はとことん底意地が悪いのだろうし、ああなることを予想できなかったのなら、もう人を見る目は決定的にないということだ。

|

« media:これが講談社・週刊現代の謝罪広告だ(by 中田宏) | トップページ | arret:ピンク・レディーのパブリシティ権侵害が認められなかった事例 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

問題は、「防衛大臣になるべく勉強を積みかねてきた」なんていう人材はめったにいないし、そういう人材を専ら防衛大臣にすることにしたのでは何のために文民条項を入れたのかわからなくなる点ですね。

投稿: 小倉秀夫 | 2012/02/02 19:13

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: politique:田中防衛大臣を決めた人は、本当にひどい。イジメだ。:

« media:これが講談社・週刊現代の謝罪広告だ(by 中田宏) | トップページ | arret:ピンク・レディーのパブリシティ権侵害が認められなかった事例 »