大阪弁護士会のテレビCM
大阪弁護士会が、テレビCMを3000万円かけて製作し、その人気投票を募っている。
ラインナップは、時代劇篇、遺言大作戦篇、女神篇、機内篇と、この略称の付け方もなかなか大阪弁護士会の味が出ている。
いずれも、きわめて脱力系のテイストであり、これをまじめにやっているところがユーモアと言うかペーソスというか。
大体CMというのはCommercial Messageの略なんだから、CMというのもおかしいだろうと言いたくなる。
ただ、大阪弁護士会の取組は、あまり評価されないようだが、まっとうな筋ではある。
弁護士の広告が自由化されたのは、弁護士情報が市民に行き渡ることを目的としたのであり、そのためには市民にとって有益な法律アクセス情報を広告という形でプレゼンする必要がある。
それができるのは、個別の弁護士よりも弁護士の強制加入団体である単位弁護士会だ。
もちろん、その目的に適ったCMになっているかどうかは別の問題であり、内容がひどいという批判はあるだろう。が、それなら、より市民に法律情報へのアクセスが可能になるようなインパクトのある、アピールする内容のCM作成を提案するというのが建設的な批判というものだ。
それにはセンスというものが必要で、私自身は一番良さげと思って選んだのが最下位だったので、センスがないこと確定なのだが、よりセンスのある人が率先して協力し、社会における弁護士のプレゼンスを高めていって、少しでも非弁につかまる人々が減る方向に進んでいってもらいたい。
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コメント
私も一番よさげと思って選んだのが最下位でした!
自分ではセンスがあると思っていたのに・・・。
町村先生と同レベルだったなんて・・・(失礼)。
投稿: Red-ips | 2012/01/31 01:30
まあ、現実を知るというのは重要だってことで。
投稿: 町村 | 2012/01/31 07:46