nuk:モンゴルの核廃棄物最終処分場構想つぶれる
喜んでいいんだか、悲しむべきなのか、迷う。
モンゴル国内で反対運動が高まり、計画継続は不可能と判断したとみられる。同様の計画は、02年にオーストラリアでも世論の反発で失敗に終わっており、改めて国際的な処分場建設の難しさが浮き彫りになった。
少なくとも使用済み核燃料の問題を過小評価し、原発に致命的な問題がないかとごとく言う連中の「ウソ」ないし「見通しの甘さ」がハッキリしたという点では喜ぶべきだ。
しかし、日々増大している使用済み核燃料の処分方法が決まらないという点では、率直に言って悲しむべきニュースだ。
反原発を叫んだ所で、これまで生み出されてしまって始末に窮している使用済み核燃料は何万年も消えてくれないのだから。
それにしても、この使用済み核燃料処理は問題ではないといいはる連中の言い分、なんとかならないのか?
使用済み核燃料は体積が少ないから処理が容易だとかいう人とか、深海に沈めれば無問題という人とか、およそまともとは思えない話ばかり。
そんな中で唯一現実的といえなくもなかったモンゴル等への処分だが、基本的に人にゴミを押し付けるという話だし、何万年もの間、モンゴルの地における安全に日本が責任を持つということにならざるを得ない構想だから、それはそれで重い負担だ。
後残された手は、宇宙投棄であろうか。
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コメント
はじめまして。記事拝見いたしました。
今後も政府の原発輸出と抱き合わせの処分場探しは続くでしょう。
しかし相手国の政府はともかく、住民が納得するはずもなく、無理な話です。
では今でも増え続けており、すべての原発を廃炉にしても残る核廃棄物をどうするか。
これは原発推進論者も脱原発論者も避けて通れない問題です。
おっしゃるとおり日本海溝への投棄(池田信夫氏)など捨てればいい、
という暴論も出ていますが、これは目に見えない所に置き心理的に安心するだけで、
安全な処理方法とは言えません。
私見ですが、地下や海中などに投棄してしまうと万一の事態に対応するのは困難ですから、
六ヶ所村と同様の貯蔵管理センターを増設して目に見えるところで冷却し続け、
子孫に処分方法の研究開発を委ねるしか方法はないのではないでしょうか。
もちろん膨大な費用がかかりますし、将来最終処分方法が確立される保障もありません。
とはいえ我が国に地震や津波等の天災から安全なところなどないでしょうから、
結局候補地は廃炉跡地になる予感がします。
それでも監視できる所で保管し続けるのが、最終処分から目を背けて原子力に
手を出してしまった我々の、子孫に対する責任なのではないかと考えます。
なお宇宙への投棄は冗談でしょうが、もしロケットの打上げに失敗したら…とか、
惑星破壊兵器のテストで被曝したギエロン星獣のような地球外生命体が
地球に復讐に来たら…など心配は尽きません。
長文失礼いたしました。
投稿: holenailthaw | 2011/10/16 04:21
全く仰るとおりで、結局自分で出したゴミは自分の所で地道に処理するしかなく、その処理費用はゴミを生み出すことで得られた利得から支出するしかなく、要するに原発のコストは無限大といっていいくらい大きいということを受け入れるしかない訳です。
無限大というのは時間的なコストも含めて表現してみたわけですが。
それでもいつかは画期的な技術革新が起こって廃棄物処理を低コストで安全に行える時代が来るのではないか、何万年もかからず100年くらいでそれが可能になるのではないかと、希望してますけども。
宇宙投棄だって別に冗談というわけではないですが、今の打ち上げ失敗の頻度ではちょっと現実的ではないでしょうねぇ。
投稿: 町村 | 2011/10/16 12:24