教員採用試験の秘撮データもYouTubeでアップされる
盗撮といってよいかどうか、やや疑問が残るので、あえて秘撮という言葉をつくってみた。
投稿された動画は高校英語教諭の試験で、7月17日に実施された集団面接と同月24日の筆記テストの様子を録画した4本(計18分53秒)。受験の際に衣服などに小型カメラやマイクを仕込んでいたとみられ、面接官2人との質疑応答や本人の解答用紙などを撮影していた。
この女性、結局は不合格になったらしく、不合格通知の翌日くらいからアップされ始めたという。
また、2年前にも不合格になっていて、試験方法がおかしいことをアピールするための撮影データ・アップロードのようだ。
YouTubeのkikakugai1というIDのチャンネルが、この該当データのようだが、面接のやりとりがアップされているわけではなく、面接の担当者が、音声なしで、しかも誰かわからないような画質でアップされているにすぎない。
その他筆記試験のマークシートもビデオ撮影されてアップされている。
少なくともアップされているところからは、何がどうおかしいのか判別できないので、そのことは脇に置く。
この種の秘撮データ・秘録データでインパクトがあったのは、任意取調べに応じた被疑者が暴言警察官の言動を明らかにした事件とか、先日紹介したイマドキのクレーマーとか、まあ色々ある。
非公開の場で恣意的不公正なことが行われている場合、それが白日の下にさらけ出されて是正されるということがあれば、それは世間の快哉を得られることだろう。しかし、特に不公正なやり方をしているわけでもない試験の実施現場については、その場所とか内部の位置とか監督の動きとかをデータとして出してしまうと、他の人が不正行為をする準備をしやすくしてしまう。その意味で、試験現場の内部は無断撮影してもらいたくない。
このように書くと、取調べ過程について書いてきた可視化の推進と正反対ではないかと思われるかもしれないが、警察検察の取り調べ過程の問題と試験現場とは異なるとしかいいようがない。
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