UKもジャスミン暴動を恐れてネット規制を検討中
いやいや、大英帝国も今回の暴動は特別なのだろうか。それとも国家権力など、こんなものか。
6日に始まった暴動への対応を協議するため臨時招集された下院で表明した。この中でキャメロン首相は「暴力や騒乱、犯罪が計画されていることが判明したとき、ウェブサイトや(通信)サービスを通した連絡を止めることが正しいかどうか、警察や情報機関、通信業界と検討している」と説明した。 (中略) ロンドンを中心に1000人を超える若者らが逮捕された今回の暴動では、集合場所や時間がソーシャルネットワークで広範に伝わり、暴動が短時間に急拡大する大きな要因になった。また、ネットワークは暴徒らに襲撃場所を次々に移動させる機動性を与え、警察の対応を後手に回らせる一因になったとも指摘されている。 ツイッターや会員制交流サイト「フェイスブック」などに代表されるソーシャルネットワークの中でも今回の暴動では特に、暗号化され、警察が発信元を追跡できないスマートフォン「ブラックベリー」のメッセージ機能が多用されたという。
日本の警察も時々似たようなことを漏らすことがあるが、暴動や騒乱がネット上で計画されて、それが警察の目に止まったのであれば、利用を停止するのではなく、そのユーザーを追跡して逮捕すれば良いのではなかろうか?
例の児童ボルのサイトのブロッキングでも同じだが、発信元が突き止められるのであれば、遮断したりネット利用停止したりと面倒なことをせず、さっさと捕まえに行けば良いのだ。
ネットの利用で場所が頻々と変えられて追うのが大変というのだって、Twitterであれば暴動参加者と同様の立場でアクセスできるはずではないか。
非公開性やブラックベリー問題はまた別かもしれない。しかし、これも結局、ジャスミン革命時期以前のエジプトが「それ見たことか」といいそうな話である。
下らない対症療法に目を奪われているヒマがあったら、暴動を引き起こした民衆の不満に正面から向き合う方がまっとうな政治というものだ。
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