YouTube:ダッ!ダッ!脱・原発の歌/制服向上委員会
制服向上委員会ってずいぶんレトロな名前ではないかと思うが、それはともかく。
彼女たちのできたてホヤホヤの歌だ。
ところが、これが一つの波紋を拡げることになる。
制服向上委員会オーディションブログより「フジロックフェスティバル'11出演がなくなりました。」
フジロックのスポンサーのひとつである大手企業の反対により「ステージ上で脱原発の歌は歌えない」との事で、出演出来なくなってしまいました。
以前に、このブログで紹介した斉藤和義「ずっとウソだった」【歌詞字幕付きV】の件とか、山本太郎さん 「ボクのたいせつなもの」のように旗幟鮮明にした俳優をドラマキャストから追放するとか、事務所をやめざるを得なくするとか、こういうのはいい加減なくなったのかなぁと思っていたが、上記の通り、やはり大手企業が圧力かけてロックフェスティバルから脱原発の歌を取り除いているのだ。
もちろん記憶に新しい九州電力のヤラセメール事件を思い出す。表舞台で反原発とか脱原発とか声をあげようとする人を妨害することと、とりあえず原発ないと困るよーみたいなメール送ってくれやと下請けとかに命令するのとは、全く同じ行動様式だ。
そしてこうした情報操作は、原発推進に賛成反対いずれにしても、全く評価できない愚劣なやり方である。
結局この人達は、国民とか市民とかの理解を本当に得ようとは考えておらず、原発の要否をまともに考えるような機会はなるべく少なくし、単に原発に反対しにくいようなムードを作り、あるいは原発に反対すれば困ったことになるぞという脅しを裏で効かせて、逆に原発に賛成してくれる人には破格の待遇を提供して、とにかく推進というわけである。
これでは、原発推進に与するわけにはいかないではないか。
制服向上委員会は次のCDにも登場する。
追記:
こちらのブログでは、なんと狂言だと断定している。つまり呼ばれてもいないのに脱原発を理由に降板させられたとして、プロモーションしたというのだ。
追記2:
上記リンク=制服向上委員会オーディションブログより「フジロックフェスティバル'11出演がなくなりました。」は、内容が書き換わって次のように表記されるようになっている。
フジロック関係者並びに支持される多くの方へこの度は弊社所属「制服向上委員会」の“フジロック飛入出演”から“出演中止”におけるコメントにて、関係者へのご迷惑とファンの方へ不快感を与えた事について、深くお詫び申し上げます。
又、出演に際しご尽力頂いた関係者へは感謝すると共に、意思の疎通を図り、いつの日か実現される事を期待しております。
平成23年7月22日
アイドルジャパンレコード(株)
(代表)高橋
この甚だはっきりしない公式コメントの中でも、どうも真実らしきものが見えているような気がする。
以下は全く個人的な憶測なので、悪しからず。
「フジロック飛入出演」ということは、正式な参加とかプログラムに乗るとかいう話ではそもそもなく、関係者の一部ないし出演者の一部と制服向上委員会の誰かが、ステージ乱入したらどうかという話で盛り上がったけど、その翌日、酔いが覚めてから、それを真に受けた誰かが確認したら「はい? 何の話?」となって、上記の引用のようなブログ記事になったという、そんなところじゃないのかなぁと。
炎上マーケティングを意図的に演出したというよりは、思わず期待したのが現実に裏切られてガッカリというのを表に出してしまいましたというあたりじゃないかな。
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コメント
その昔、忌野清志郎さんのCDが発売中止になった事件を思い出します。
投稿: 峰村健司 | 2011/07/20 23:00
それが今も行われているという点で、全く進歩はないみたいです。
投稿: 町村 | 2011/07/21 00:33
一方で、斉藤和義はフジロックに出演するようです。
同じ反原発ならこっちの方が余程怖い?ような気もしますが。
投稿: Bobb | 2011/07/21 05:47
その名前、出演アーティストにありましたね。ちょっと観に行こうかなと思ったりして。
投稿: 町村 | 2011/07/21 07:46