jugement:QuicklookがMac OS X Leopardを示す標章だとして訴えた事例
プロサイトという会社がQuick Lookという登録商標を有していたところ、AppleがMac OS X Leopard以降のOSで標準装備したQuickLook機能について、OS全体を識別できる標章として使用しているとして、商標権侵害で訴えたという事件である。
あまりに無理筋なのではないかという感じがするが、案の定、裁判所は一蹴していた。
だいたいOSの機能の一つとして表示している言葉がOSを表す言葉になるのであれば、「開く」とか「保存」とかでもOSを示す言葉になりそうである。
原告はQuickLook機能がLeopard以降の本質的特徴であるとして、縷縷プログ記事とか雑誌記事とかをあげるが、まるで明後日の方向であろう。
アップルも大きくなって、この手の訴訟の標的にされることが多くなってきた、日本も訴訟社会的な行動を取る当事者・弁護士が増えてきた、という証拠だ。
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