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2011/06/01

jugement:QuicklookがMac OS X Leopardを示す標章だとして訴えた事例

東京地判平成23年5月16日判決全文PDF

プロサイトという会社がQuick Lookという登録商標を有していたところ、AppleがMac OS X Leopard以降のOSで標準装備したQuickLook機能について、OS全体を識別できる標章として使用しているとして、商標権侵害で訴えたという事件である。

あまりに無理筋なのではないかという感じがするが、案の定、裁判所は一蹴していた。

だいたいOSの機能の一つとして表示している言葉がOSを表す言葉になるのであれば、「開く」とか「保存」とかでもOSを示す言葉になりそうである。

原告はQuickLook機能がLeopard以降の本質的特徴であるとして、縷縷プログ記事とか雑誌記事とかをあげるが、まるで明後日の方向であろう。

アップルも大きくなって、この手の訴訟の標的にされることが多くなってきた、日本も訴訟社会的な行動を取る当事者・弁護士が増えてきた、という証拠だ。

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» 【知財:損害賠償請求事件/東京地裁/平23・5・16/平22(ワ)18759】原告:(株)プロサイト/被告:アップルジャパン(株) [判例 update]
事案の概要(by Bot): 本件は,別紙商標権目録1ないし3記載の各商標について商標権を有する原告が,被告に対し,被告が別紙被告商品目録1及び2記載の各商品に関する広告に別紙被告標章目録記載1及び2の各標章を付して頒布するなどした行為が,原告各商標権を侵害すると主張…... [続きを読む]

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