docteur:病気を治したいという希望につけいる暴力団
臓器売買事件の話である。
当初の報道では、腎移植を受けようとした医師が、医師のくせに、親族間優先ルールを悪用して怪しからんことをしたという感じだったが、その後の報道ではちょっと様相が変わってきている。
この記事を素直に読むと、臓器売買を持ちかけた暴力団組員は、提供者役の「元」組員とそれぞれに医師を恐喝しつつあった。
そもそもが腎臓移植の報酬1000万円を前払いさせておきながら、手術の前に追加報酬1000万円を要求するということ自体、足元を見て恐喝金を釣り上げたにほかならない。
追加報酬を断ると、手術は中止となったというのだから、本当に臓器移植をするつもりがあったかどうかも怪しいもので、仲介者組員は間にたった妻をメールで脅して口止め料をとろうとしていた。
その一方で、提供者役の「元」組員は、なんと養子縁組の離縁無効確認訴訟を家裁に提起していたということで、また別の恐喝、というかしゃぶりつく手がかりを追求していたようである。
また次の記事では、上記の中止となった臓器売買に伴うトラブルの仲裁を別の暴力団員に求めるという、典型的なシンカーとサルベージ屋的構造も見受けられる。
臓器売買:トラブル仲裁が契機に
こちらの方は、実際に臓器移植に至ったようで、報酬1000万円のうちドナーに渡ったのは40万円、残る960万円はヤクザが得たと言うことになっている。
警察は恐喝事件の被害者や執刀医の方を追及しているようだが、肝心の恐喝者とその背後の金の流れの方こそ全力を上げて追及して欲しいものである。
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コメント
>警察は恐喝事件の被害者や執刀医の方を追及しているようだが、肝心の恐喝者とその背後の金の流れの方こそ全力を上げて追及して欲しいものである。
暴力団とグルになっている警察が金づるに対してそんなことをするはずがありません。金になるとわかればお目こぼしでも何でもしますが、そうでなければ、過去十年間にわたる大幅な定員増で暇ができた警官は、暇つぶしにカネを取れない良民をいたぶって楽しんでいます。
昨年私は水戸街道の白鳥付近を自転車で走っていたときに、パトカーに停車を命じられ職務質問を受けました。容疑は自転車盗です。なぜそういう容疑をかけたかというと、防犯登録のプレートをつけていなかったからだということがわかりました。
いくらゆっくり走っていたとはいえ、走行中の自動車から小さなプレートがついていないのによくも気がついたと感心しますが。
なぜ防犯登録をしていないのか、と聞かれましたので正直に「防犯登録しても全然効果がないし、登録時に支払った金のほとんどは警察の裏金に使われてしまうらしいからそんなことできるか」といいましたら怒りましたね。
それから、この自転車はどこで手に入れたとか、いろいろ聞かれ、近所の自転車屋で買ったというと、それを証明するものを見せろとか何だとか、交通の激しい通りだのにそんなことは意に介さずねちねちと30分ほどドロボー扱いの質問をされました。
幸い後輪の泥除けに自転車屋のステッカーが貼ってあることを思い出しそれを見せて自転車ドロボーの嫌疑は晴れましたが。
跡で「自転車防犯登録」ということで調べましたら、ある人など防犯登録をしていなかったというだけで10時間近く警察署で調べられた、という文章も見つけました。
ともかく中高生などは自転車ドロボーということでかなり狙い撃ちされているようです(まあ、私の経験からしても中高生の放置自転車一時拝借は多いようで、点数稼ぎがきわめてしやすいということから、ヒマな巡査が自転車に乗った中高生を、しかも防犯登録していないものを職務質問しているようです)。
防犯登録などなど自転車ドロボーには何の役にも立たないものであることは私の経験から明らかでしたので登録しなかったのですが。
年間の自転車防犯登録料が10数億円、そのうち自転車屋が4割ほど受け取って、残りのほとんどを警察が裏金として流用しているようです。
防犯登録は一応法律で強制されていますが、罰則はないし、登録しても防犯には完全に役立って居ませんから、登録などしないほうが賢明です。ただし、登録していないと自転車盗として扱われる可能性大ですから、購入したことを証明できるものを身につけておく必要はありますが。
投稿: 井上 | 2011/06/28 21:27