Book:表現の自由
著者のお一人、小倉一志・小樽商科大学准教授より頂いたので、ご紹介。
正式タイトルは『表現の自由I 状況へ』というもので、これは「世界」に掲載された大江健三郎の「状況へ」から取られている。その意味するところは駒村先生のまえがきに詳しい。
この領域では圧倒的にアメリカ、そしてドイツの議論を参照する論考が多いのだが、本書には曽我部真裕「表現空間の設計構想(フランス)」も含まれており、興味深い。
また、タイミングよく日の丸君が代問題を正面から取り扱った森脇敦史「象徴的言論---象徴への態度が示すもの」という論文があり、これまた現在の最高裁判決の動向を念頭に読むと極めて興味深い。
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