arret:長久手町立てこもり殺人事件最高裁決定
2007年5月に発生した愛知県長久手町の立てこもり事件について最高裁が下した決定が公開されている。
この事件は、DVの果ての殺人事件に分類されるが、殺されたのは配偶者や家族ではなく警察官であること、凶器も拳銃を使うという点で、通常のDV事件とは様相を異にしている。
死刑を求めて上告した検察と、無期懲役が重すぎるとして上告した弁護側の双方を棄却したわけだが、いずれにしても家族の間の暴力事件が重大な結果につながりうる一例として記憶されるべき事件だ。
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