ADR:震災トラブルで脚光
仙台弁護士会のADRが震災トラブルで脚光を浴びているようだ。
東京新聞:震災トラブルでADR人気 仙台弁護士会、仲裁人増へ
仙台弁護士会が開設した「震災ADR(裁判外紛争解決手続き)」の利用者が急増している。裁判に比べ、低額で短期間の解決が期待できることから人気となっているようだ。申し立て件数は約2カ月で150件を超え、同会は仲裁人となる弁護士を増員する予定だ。
通常の弁護士会仲裁・調停ではなく、震災ADRと銘打っての手続を4月20日から開始したとのことである。
申し立て手数料が無料、和解などが成立した際の手数料も通常の半額程度となっている。相手側が話し合いに応じることが審理開始の条件で、仲裁人の弁護士が加わり和解を探る。2カ月程度での解決を目指している。
通常の仲裁・調停では、とりあえず話し合いのテーブルに付いて、和解を探り、最終的に和解が成立したら、これに執行力を付与する目的で仲裁付託をしてもらうという手順を踏むことがある。
上記の記事の限りでは、この意味での「仲裁人」なのかどうか不明だが、ともかく調停手続を中心とする手続であることは間違いなさそうだ。
隣家のブロック塀が倒れてきたというトラブル、私の実家でも震災に起因して発生したのだが、場所は東京だ。仙台弁護士会では取り扱ってくれないだろうな。
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