Alandに来た
オーランド諸島の中心都市、Mariehamnに到着した。
ここは、フィンランド領でありながら、公用語はスウェーデン語、行政も自治政府が行うという自治領となっている。
フィンランド自体、スウェーデンとロシアとの間で帰属が往復していたが、オーランド諸島の住民はスウェーデン語をしゃべり、スウェーデンの一部との認識であった。
ところが1808年から1809年にかけての戦争の結果、フィンランドがロシアに帰属することとなり、オーランドも一緒にロシアに帰属してしまった。つまりフィンランドの一部との扱いになったわけである。
1917年にロシア革命が起こってフィンランドが独立を果たす際、オーランド諸島の住民はスウェーデン帰属を望み、住民投票もしようとしていたが、フィンランドはオーランド自治法を採択してフィンランド帰属を進めた。
そこで、国際連盟の裁定により、オーランドに広範な文化・言語の保存と自治権とを認めることでフィンランドに帰属することが決定された。
オーランドの最初の議会選挙は1922年に実施されている。
オーランド自治法は、1920年に最初にできて、1951年に別の法律に改正され、1993年に現在の法律ができている。
→英語版オーランド自治法
ちなみにオーランド島への移動は、船の他に飛行機がある。飛行機はオーランド航空という独立航空会社で、当然プロベラ機であり、女性パイロットとCAの二人が運行していた。
搭乗券は、なんども使えるようにビニールコーティングされたもので、当然自由席。
五郎八航空を思い起こすような感じであった。
もちろんガソリンスタンドで給油したりはしなかったが。
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