earthquake:計画停電
大震災に伴う電力不足と、これを補う計画停電は、首都圏に混乱をもたらしている。
それというのも、停電の地域割りがはっきりせず、東電サイトに載っているPDFは誤りがあり、別のルートで停電グループ表が出回っていて、それがまた正しいかどうか分からず、朝日とかの新聞社サイトで報じられているリストも誤りがあり、何が正しいか全く分からない状態におかれているからだ。
今(14日11時)も、東電サイトのPDFと横浜市がまとめた横浜市内の停電スケジュール表とが食い違っており、いずれが正しいのかは分からない。
ただまあ、大混乱しているのは未曾有の天災に対する緊急対策だからやむを得ないことかもしれない。
それはともかく、停電のスケジュールをめぐってやるといったりやらないといったりで、これまた混乱を引き起こしている。
ツイッターで「計画停電、電車にせよ工場にせよ停電だから休むことにすれば電力需要が少なくなって停電は中止、じゃあ運行・操業するかと決めれば、電力需要が多くなって停電される。矛盾を物理的に実現したベルみたいな感じだ。」と書いたが、要するに停電が必要かどうかは需要に左右されるのだから、停電対策=「電気を使わない」という対応が進めば停電されなくなる。
そして、医療機器等の生命維持機能のためには、停電がない方がよいのだから、こうした対応も適切なことだろう。停電がないはずなのに停電されるよりは、停電ありと予告されていながら停電しないという方が数段マシなのである。
停電が予告されている以上、停電をすべきだという意見は、従って当たらないと思う。
今、枝野官房長官が述べていることは全くその通りなのだ。
さて、そうはいってもこの状態が4月末まで続くのは耐えられないし、経済的にも打撃が大きすぎる。もう少し予見可能性の高いやり方はないだろうか?
あるいは、鉄道などのインフラには給電し、一般企業や家庭には計画停電をするとか、時間をかければ電気版のトリアージュのようなことも、検討できないだろうか?
そう書いているそばから、福島第一原発3号機で爆発音の報。
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コメント
計画停電の目的1.皆に電力の有難さを知らしむ 2.原発がなかったら困ることを体験させ、原発反対論を封じる 3.突然停電による損害賠償請求を防ぐ 4.大口需要家との交渉を省く
投稿: かずさひでたか | 2011/03/15 01:54