U7大学図書館長の話
普段読まない学士会報U7をたまたま開いたら、松浦好治先生の笑顔がアップになっていた。
名古屋大学附属図書館長としての登場だ。
日本で4年働くと1年外国に行ってハリーポッターの学校食堂みたいなところやメイド付きのアパートに住むという暮らしを繰り返して来たらしい。
その松浦先生の手がける名大図書館は、いい人が集まる快適な場所にしたいという。
それで入り口にはスタバがあるというわけである。
もちろんそれだけではないが、資料の電子化と利用のオンライン化が進み、図書館の機能が単に資料提供のみでは不要にもなってしまうとの見立てから、情報の収集を基礎にしつつも利用者に必要な情報をタイムリーに提供し、利用者間の情報の上手な取り持ち役を果たす、そんな場所に図書館はなっていくべきだという。
インターネットはかつて巨大な仮想図書館といわれていた。しかしそのような静的な存在ではなく、もっと動的というか、利用者の能動的な関わりがネット上の情報をダイナミックに動かしたり、利用者相互間の交流が利用者の様々な可能性を爆発的に発展させる場になっている。
松浦先生の目指す図書館はそんなダイナミックネットのハブとなろうということかもしれない。
望むらくは、ダイナミックネットに物理的な場所、建物、所蔵物をリアルに保有していることの強みをどう活かすか、この点も明確になるといいなと思った。
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