sympo:日弁連コンピュータ委員会シンポ
これまでもアナウンスしてきたが、今日は日弁連コンピュータ委員会の2011年シンポジウムの日である。
テーマはクラウドコンピュータと法律問題。正式名称は「クラウドのリスク・マネジメント-コンプライアンスの視点から-」
クラウド技術の基本的なところから、リスク分析まで分かりやすく説明がされる模様である。
私の担当は、そこではなく、毎年恒例の前座であるところの、2010サイバー法判例回顧である。
昨年は、最高裁レベルで発信者情報開示に関連する重要判決が2件、4月に立て続けにでた。
またネット上の言論と名誉毀損に関する刑事事件も、3月に出された。
このように年の前半に重要判決が出てしまうと、足の速いサイバー法領域では随分昔のことのような気がしてならない。
今の時点で注目判決と言えば、1月の二つの判決であろう。
最判平成23年1月18日 まねきTV 上告審
最判平成23年1月20日 ロクラクII 上告審
しかし、この二つは期間対象外なので、今日の報告では言及するにとどめざるを得ない。
その他、本日取り上げる判決は全部で68件。
刑事では出会い系に関係する犯罪が目立つし、民事ではウェブ広告に関係する契約トラブルが目立つ。
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